A Field Guide to Economic Thought

経済()思()想()の比()較()地()図()
── 何()が正()しかったのか、歴()史()はどう裁()いたか

目()次()へ

経済()学()には「唯()一()の正()解()」がまだありません。それぞれの理()論()は、特()定()の時()代()の危()機()に答()えるために生()まれ、次()の危()機()で試()されてきました。この記()事()を読()み終()える頃()には、あなたがニュースで「積極()財()政()か、 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → か」のような対()立()を目()にしたときに、どちらが何()を根()拠()に言()っているのかを見()分()けられるようになります。主()要()6学派()の主()張()と妥()当()性()、インフレ・デフレなど局()面()別()の処()方()箋()、金()本()位()制()から将()来()のCBDCまでの「貨()幣()制()度()」という土()俵()の変()化()、そして歴()史()による検()証()をたどります。最()後()に、日本()の言()論()状()況()に引()きつけたQ&Aで締()めくくります。

■ まずは全()体()像():「政()府()はどこまで経済()に手()を出()すべきか」の軸()で並()べると──(点()をタップで各()解()説()へ)

※本()来()は多()面()的()な各()学()派()を「介()入()の度()合()い」という一()軸()に投()影()した簡()略()図()です。たとえばマネタリズムは金()融()政()策()では積極()介()入()を認()めるなど、位()置()づけには幅()があります。

PART 1

6つの学()派() ── 主()張()・妥()当()性()・歴()史()の審判()

市()場()は自()ら正()す

新()古()典()派()経済()学()

源()流():限()界()革()命()(ジェヴォンズ・メンガー・ワルラス)、マーシャル。さらに遡()ればアダム・スミス/現()代():効()率()的()市()場()仮()説()のファーマ、合()理()的()期()待()のルーカス(厳()密()には「新()しい古()典()派()」と呼()ばれる発展形())など、市()場()の合()理()性()を信()頼()する系()譜()の総()称()としてここでは扱()う(本()記()事()では以()下()、この系()譜()を指()して「古()典()派()」「新()古()典()派()」の呼()び名()を厳()密()に区()別()せず使()っています)

核()心():競()争()的()な条()件()が整()っていれば、価()格()メカニズムは自()動()的()に最()適()な資()源()配()分()を達成()します(厚()生()経済()学()の基()本()定()理())。失()業()や不()況()は一時()的()で、賃金()や価()格()が調()整()されればいずれ解()消()します。逆()にいえば、外()部()性()・情()報()の非()対()称()性()・独()占()などで条()件()が崩()れる場()面()では介()入()の余()地()を認()めます(市()場()の失敗()の理()論()も新()古()典()派()自()身()が作()ったものです)。ただし介()入()のコストを重()く見()積()もる傾()向()は強()く、この「条()件()が整()っているか」の見()立()ての違()いが他()学()派()との対()立()点()になります。現()代()の経済()学()教()育()の「土()台()」であり、ミクロ経済()学()のほぼ全()てがこの枠組()みの上()にあります。

◎ 妥()当()性()・強()み

平()時()の資()源()配()分()の説()明()力()は圧倒的()です。「価()格()統()制()は品()不()足()を生()む」「競()争()は効()率()を高()める」などの予()測()は繰()り返()し実証()されてきました。社()会()主()義()計()画()経済()との「体()制()間()競()争()」に事()実()上()勝()利()したのもこの枠組()みです。

△ 批()判()・弱()点()

「市()場()は常()に合()理()的()」という前()提()が、バブルや恐()慌()をうまく説()明()できません。金()融()危()機()を事()前()にほぼ予()測()できませんでした。人間()の非()合()理()性()(行()動()経済()学())や格()差()の問()題()を軽()視()しがちです。
歴()史()の審判():1929年()の大()恐()慌()で「放()っておけば回()復()する」が通()用()せず、一()度()大()きく後()退()しました。しかし1970年代()にケインズ政()策()が行()き詰()まると復権()しました。2008年金()融()危()機()で「効()率()的()市()場()」への信()頼()が再()び揺()らぐ──という浮()沈()を繰()り返()しています。

不()況()は放()置()すると長引()く

ケインズ経済()学()

ジョン・メイナード・ケインズ(1936年()『一般()理()論()』)/サミュエルソン、クルーグマンら

核()心():不()況()の原()因()は「需()要()(モノやサービスを買()いたいと思()う量()。逆()に売()りたい側()の量()は供()給()という)不()足()」です。人々()が不()安()で支()出()を控()えると、企()業()の売上()が減()り、雇()用()が減()り、さらに需()要()が減()る悪()循()環()に陥()ります。市()場()の自()己()回()復()を待()つのではなく(「長()期()的()にはわれわれは皆()死()んでいる」)、政()府()が 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → で需()要()を作()り出()すべきです。不()況()のときに政()府()が公()共()工()事()や給()付()金()を打()ち出()すニュースを見()たら、その多()くはこのケインズの発想()が土()台()になっています。

◎ 妥()当()性()・強()み

大()恐()慌()を初()めて体()系()的()に説()明()・処()方()した理()論()として登()場()しました。戦()後()〜1960年代()の先()進()国()の高()成()長()「資()本()主()義()の黄()金()期()」の政()策()的()支()柱()でした。2008年金()融()危()機()でも各国()が事()実()上()ケインズ的()政()策()(大()規()模() 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → )で恐()慌()の再()来()を防()ぎました。

△ 批()判()・弱()点()

1970年代()、 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → してもインフレと失()業()が同()時()進()行()する「スタグフレーション」に対()応()できず威()信()を失墜()しました。政()治()家()は好()況()時()に支()出()を絞()れないため、財()政()赤()字()が慢()性()化()しやすいという実()務()上()の欠陥()もあります。
歴()史()の審判():大()恐()慌()と2008年()で「勝()利()」、1970年代()で「敗北()」という評()価()です。危()機()の型()によって有()効()性()が変()わることを歴()史()が示()した典()型()例()です。現()在()も「不()況()時()の応()急()処()置()」としては各国()政()府()の標()準()装()備()です。

インフレは、いつでもどこでも貨()幣()的()現()象()である

マネタリズム

ミルトン・フリードマン(シカゴ学()派())

核()心():経済()の変()動()を決()める最()大()の要()因()は「お金()の量()」です。インフレは政()府()・中()央()銀()行()がお金()を刷()りすぎた結果()であり、 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → による景()気()刺()激()は長()期()的()には物価()上()昇()を招()くだけです。政()府()は裁()量()的()な介()入()をやめ、貨()幣()供()給()量()を一定()率()で増()やすルールに徹()するべきです。スーパーでの値()上()がりが続()くと感()じるとき、マネタリズムはそれを「お金()が増()えすぎたサイン」だと説()明()します。

◎ 妥()当()性()・強()み

フリードマンとフェルプスが1970年代()のスタグフレーションを事()前()に予()言()し的()中()させました(フィリップス曲()線()の崩()壊())。「金()融()政()策()こそ物価()安()定()の鍵()」という発想()は、現()代()の中()央()銀()行()の独()立()性()とインフレ目()標()政()策()の思()想()的()土()台()になりました。

△ 批()判()・弱()点()

肝心()の「貨()幣()供()給()量()ターゲット」は1980年代()に各国()で試()されました。しかし、貨()幣()と物価()の関()係()が不()安()定()で、実()務()的()には機()能()せず放()棄()されました。理()念()は勝()ちましたが、具()体()的()な処()方()箋()は敗()れた珍()しい例()です。ただしマネタリスト側()は「FRBが実際()に操()作()したのは貨()幣()量()そのものではなく準()備()預()金()であり、真()に試()されたとは言()えない」と反()論()しており、この評()価()は決着()していません。
歴()史()の審判():1980年()前()後()、FRBのボルカー議()長()が強()烈()な金()融()引()き締()めでインフレを退()治()し、「金()融()政()策()の力()」を証()明()しました。ただしその後()の 量()的()緩()和() 金()利()をこれ以()上()下()げられない時()、中()央()銀()行()が国()債()などを大()量()購()入()する政()策()。 もっと詳()しく → (2008年()以()降())では貨()幣()量()が激()増()してもインフレが起()きず、単()純()な貨()幣()数()量()説()は修()正()を迫()られました。一方()、2020〜21年()にM2が年()率()17%()超()で急()増()した局()面()では、貨()幣()量()に注()目()した論()者()がインフレの加()速()を事()前()に警()告()して的()中()させており(当()時()、FRBは「一時()的()」と判()断()していました)、「貨()幣()量()はもう見()なくてよい」と言()い切()れるわけでもありません。

バブルの犯()人()は中()央()銀()行()だ

オーストリア学()派()

ミーゼス、ハイエク(1974年()ノーベル賞())/現()代()ではリバタリアンの思()想()的()支()柱()

核()心():好()不()況()の波()は、中()央()銀()行()が金()利()(お金()を借()りるときに上()乗()せして払()う割()合()。預()ける側()は逆()に受()け取()る)を人()為()的()に低()く抑()えることで生()まれます。安()すぎるお金()が過()剰()投()資()(バブル)を生()み、その崩()壊()が不()況()になります。だから不()況()の「治()療()」に金()融()緩()和()を使()うのは、二日酔()いを迎()え酒()で治()すようなものです。政()府()と中()央()銀()行()の裁()量()は極()小()化()すべきだと説()きます。

◎ 妥()当()性()・強()み

「低()金()利()の長()期()化()が資()産()バブルを育()てる」という洞()察()は、2000年代()の住()宅()バブルなどの説()明()として一定()の説得()力()を持()ちます。ハイエクの「分()散()した知()識()は中()央()計()画()では扱()えない」という議()論()は、計()画()経済()批()判()として歴()史()的()に正()しかったと評()価()されています。

△ 批()判()・弱()点()

「不()況()は清()算()に任()せよ」という処()方()箋()は大()恐()慌()期()に実践()され、事()態()を悪化()させたというのが通()説()です。ただしオーストリア学()派()側()は、当()時()のフーヴァー政()権()はむしろ介()入()的()であり「我々()の処()方()箋()は実践()されていない」と反()論()しています(ロスバード『アメリカの大()恐()慌()』)。またハイエク自()身()も後()年()、二次()的()デフレーションへの金()融()的()な対()応()を認()め、1930年代()の立場()を修()正()しました。数()理()モデルや統()計()的()検()証()を重()視()しない方()法()論()のため、主()流()学界()ではほぼ扱()われません。一()部()の論()者()が唱()えたQE後()のハイパーインフレ予()測()は外()れました(学()派()の理()論()命()題()そのものではありません)。
歴()史()の審判():計()画()経済()批()判()では勝()利()という評()価()です。恐()慌()への処()方()箋()は通()説()では敗北()とされていますが、当()事()者()は現()在()も反()論()しています(上()記()参()照())。学界()での地()位()は低()いものの、暗()号()資()産()コミュニティや「中()央()銀()行()不()信()」の思()想()として民()間()で根強()い人()気()を保()っています。

いいとこ取()りの「現()在()の主()流()派()」

ニューケインジアン(新()しい新()古()典()派()総()合())

バーナンキ、イエレン、クルーグマン、現()代()のほぼ全()ての中()央()銀()行()・財()務()省()・IMF

核()心():ケインズと新()古()典()派()・マネタリズムの融()合()です。平()時()は市()場()と金()融()政()策()(中()央()銀()行()のインフレ目()標()≒()2%())に任()せ、深()刻()な不()況()時()のみ 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → を発()動()します。「普()段()は市()場()、危()機()には政()府()」という役()割()分()担()です。今日()の経済()政()策()の実質()的()なOSです。

◎ 妥()当()性()・強()み

1980年代()半()ば〜2007年()の物価()と成()長()が安()定()した「大()平()穏()期()(Great Moderation)」を実()現()したとされています。2008年()とコロナ禍()でも、この枠組()みの応()用()(ゼロ金()利()+QE+財()政())で恐()慌()への転()落()を2度()回()避()した実績()があります。

△ 批()判()・弱()点()

「安()定()」の裏()で金()融()リスクと格()差()が蓄()積()し、2008年()危()機()を防()げませんでした。左()派()からは 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → に傾()きすぎと批()判()され(→MMTの台()頭())、右()派()からは介()入()しすぎと批()判()されます。折衷()ゆえの理()論()的()一貫()性()の弱()さがあります。
歴()史()の審判():現()在()進()行()形()で審判()中()です。2021〜23年()の世()界()的()インフレを利()上()げで(深()刻()な不()況()を起()こさず)鎮()静()化()させつつあることは、この枠組()みの実()務()的()な強()さを示()したと評()価()する声()が多()いです。一方()で、そもそもインフレ予()測()を外()したこと自()体()への批()判()も残()ります。原()因()分()析()では、バーナンキ=ブランシャールらが供()給()ショックの寄()与()の大()きさを実証()的()に示()した研()究()が、主()流()派()の説()明()の中()心()になりつつあります。一方()で、財()政()と物価()水()準()を直結()させる財()政()物価()水()準()理()論()(FTPL)も有()力()な潮()流()として台()頭()しています。詳()しくは深掘()りページ「主()流()派()経済()学()ってなに?」もご覧()ください。

財()源()の制()約()は「お金()」ではなく「インフレ」

MMT(現()代()貨()幣()理()論())

ステファニー・ケルトン、L・ランダル・レイ/米()民()主()社()会()主()義()派()や日本()の反() 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → 派()が援()用()

核()心():自()国()通()貨()を発行()できる政()府()は財()政()破()綻()しません。「財()源()がない」は誤()りで、真()の制()約()は実()物()資()源()の限()界()=インフレです。だからインフレが起()きない範()囲()で、完()全()雇()用()のために政()府()はもっと支()出()すべきです。税()は財()源()調()達()ではなくインフレ抑()制()と格()差()是()正()の道()具()です。給()付()金()や減()税()のニュースで「財()源()はどこにあるのか」と問()われたとき、MMTの答()えは「問()うべきは財()源()の有()無()ではなく、インフレになるかどうかだ」というものです。

◎ 妥()当()性()・強()み

「自()国()通()貨()建()て国()債()(政()府()が発行()する借金()の証()書())はデフォルトしない」という記()述()自()体()は、日本()の状()況()(巨()額()債()務()でも低()金()利()が続()いた)と整()合()的()です。2010年代()の「財()政()赤()字()→即()金()利()急()騰()・インフレ」という主()流()派()の警()告()が外()れ続()けたことが追()い風()になりました。

△ 批()判()・弱()点()

インフレが起()きたとき「増()税()・支()出()削()減()」で抑()えるとしますが、政()治()的()に機()動()的()な増()税()はほぼ不()可()能()です。2021〜23年()のインフレ沈()静()化()に実際()に使()われたのはMMTの処()方()箋()(財()政())ではなく主()流()派()の道()具()(利()上()げ)でした。ただし、この3年間()をどう評()価()するかは支()持()派()・批()判()派()で見()方()が分()かれ、決着()していません(詳()しくは深掘()り②「コロナの審判()」)。為替()・通()貨()の信()認()リスクの扱()いも弱()いです。
歴()史()の審判():コロナ禍()の大()規()模() 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → は「事()実()上()のMMT実験()」と呼()ばれました。結果()は両()義()的()でした──政()府()は破()綻()しなかった(MMTの主()張()どおり)一方()で、40年()ぶりのインフレが起()きました(制()約()が本()当()にインフレであることも証()明()されました)。支()持()派()・批()判()派()の双()方()が「自()説()の証()拠()」として引()用()しています。詳()しくは深掘()りページ「MMTってなに?」もご覧()ください。
この地()図()では扱()いきれない、独()立()ページで深掘()りする2つの視()点():人間()の非()合()理()性()を研()究()する行()動()経済()学()は、独()立()した政()策()体()系()というより各()学()派()に吸()収()された「補()正()レンズ」としての性()格()が強()いためこの6学派()には数()えていませんが、深掘()りページ「行()動()経済()学()ってなに?」で1本()まるごと詳()しく扱()っています。マルクス経済()学()は「利()益()はどこから生()まれるか」という、本()記()事()の財()政()・金()融()政()策()の処()方()箋()比()較()とは異()なる軸()を問()う理()論()で、これも深掘()りページ「中()学()生()からわかる『資()本()論()』」で独()立()して掘()り下()げています。(なお制()度()学()派()は、本()記()事()が扱()うマクロ政()策()論()争()の主()要()プレーヤーには含()めていません。)
PART 2

一覧()比()較() ── 同()じ質()問()に各()学()派()はどう答()えるか

→ 表()は横()にスクロールできます

問()い 新()古()典()派() ケインズ マネタリズム オーストリア ニューケインジアン MMT
不()況()になったら? 基()本()は市()場()の調()整()を待()つ(市()場()の失敗()がある場()面()は例()外()) 政()府()が財()政()出()動()で需()要()を創()出() 金()融()政()策()で対()応()。財()政()は効()果()が薄()く不()確()実() 清()算()に任()せる。緩()和()は次()のバブルの種() まず利()下()げ、深()刻()なら財()政()も ためらわず大()規()模()財()政()出()動()
インフレの原()因()は? 需()要()が供()給()を上()回()る不()均()衡() 需()要()過()熱()(需()給()ギャップ) 持()続()的()なインフレは貨()幣()の刷()りすぎ 信()用()の人()為()的()膨()張() 需()給()ギャップ+期()待()+供()給()ショック 実()物()資()源()(労()働()・生()産()力())の限()界()超()過()
財()政()赤()字()は? 民()間()投()資()を圧迫()( クラウディングアウト 政()府()の借金()による支()出()が金()利()を上()げ、民()間()投()資()を押()しのけるという理()屈()。 もっと詳()しく → ) 不()況()時()は必()要()悪()、好()況()時()に返()済() インフレの温()床() 赤()字()より政()府()支()出()の規()模()そのものが問()題()。信()用()膨()張()と結()びつく点()をとくに警()戒() 持()続()可()能()な範()囲()で容()認() 通()貨()発行()国()では問()題()にならない
政()府()の役()割()は? 最()小()限()+市()場()の失敗()の是()正() 景()気()の調()整()弁() ルールに従()い貨()幣()を管()理() 最()小()限()(法()の支()配()・ルール整()備())。中()央()銀()行()の裁()量()には特()に懐()疑()的() 平()時()は小()さく、危()機()で大()きく 完()全()雇()用()の最()終()保()証()人()
最()盛()期() 〜1929年()、1980〜90年代() 1945〜70年代()、2008年()〜 1975〜85年()頃() 1870〜1930年代()(限()界()革()命()の一()源流()/初()期()はハイエクがケインズの主()要()な論()敵())、以()後()は学界()主()流()から外()れる 1990年代()〜現()在() 2019年()〜(論()争()中())

※各()学()派()内()にも幅()があり、上()記()は代()表()的()立場()の要()約()です。

PART 3

局()面()別()の処()方()箋() ── 同()じ「物価()の異()常()」でも治()療()法()が正()反()対()になる

経済()政()策()の対()立()の多()くは、実()は「いま起()きているのはどの型()の病()気()か」という診()断()の違()いから生()まれます。需()要()が熱()すぎるのか、冷()えすぎているのか、それとも供()給()側()が壊()れているのか──型()が違()えば、正()しい薬()も変()わります。

図()解()3つの「物価()の異()常()」を並()べて比()べる

① 需()要()過()熱()インフレ
蛇口()(お金()の流()入()) 全()開()
排()水()口()(税()・貯()蓄()) 細()い

水()位()(物価()) ↑ 上()昇()

買()いたい量()が生()産()能()力()を超()えている状()態()です。基()本()の処()方()箋()は金()融()引()き締()め(利()上()げ)。

② デフレ・需()要()不()足()
蛇口()(お金()の流()入()) 細()い
排()水()口()(税()・貯()蓄()) 全()開()

水()位()(物価()) ↓ 下()降()

皆()が財()布()のひもを締()める状()態()です。基()本()の処()方()箋()は財()政()・金()融()の出()動()。

③ コストプッシュインフレ
原()材()料()そのものが値()上()がり

水()そのものの値()段() ↑

お金()の流()れ込()みではなく、原()油()・資()源()・輸()入()品()という「水()そのもの」が値()上()がりする状()態()です。全()学()派()にとって最()大()の難()問()です。

※ この浴()槽()のたとえは、お金()の流()れ込()みと吸()い上()げのバランスを説()明()するための簡()略()図()です。実際()の物価()は為替()や企()業()の価()格()転()嫁()など、たとえの外()側()にある要()因()からも動()きます。この比()喩()はここまでにして、詳()しい処()方()箋()は下()の表()で確()認()してください。

① 需()要()過()熱()インフレ(ディマンドプル)

景()気()が良()すぎて、皆()の買()いたい量()が経済()の生()産()能()力()を超()えている状()態()です。例():1960年代()末()の米()国()、コロナ後()の米()国()(需()要()側()の要()因())。買()い物()をしていて「何()を買()っても値()上()がりしている」と感()じるとき、背()景()にはこうした需()要()の過()熱()があります。

学()派()処()方()箋()根()拠()・裏()付()け
新()古()典()派()基()本()は介()入()せず。金()融()引()き締()めは容()認()価()格()上()昇()は「需()要()が強()い」という正()しいシグナルです。人()為()的()に抑()えると資()源()配()分()が歪()みます。
ケインズ財()政()引()き締()め(増()税()・支()出()削()減())インフレ=需()要()が供()給()を超()えた「需()給()ギャップ」です。政()府()が需()要()を吸()い上()げれば冷()えます。理()論()上()は対()称()的()ですが、歴()史()上()、政()治()は「引()き締()め局()面()のケインズ」をほぼ実行()できませんでした。
マネタリズム貨()幣()供()給()の伸()びを絞()る=金()融()引()き締()め「インフレは常()に貨()幣()的()現()象()」です。実証()面()で最()も強()い実績()は、1980年()前()後()のボルカー議()長()による金()融()引()き締()めです(詳()しくはPART 1参()照())。
オーストリア信()用()膨()張()を直()ちに止()める(利()上()げ)そもそも中()央()銀()行()の緩()和()が病()気()の原()因()です。早()く止()めるほど、後()の崩()壊()は小()さく済()みます。
ニューケインジアン利()上()げ+「インフレ期()待()」の管()理()物価()は人々()の予()想()で動()くため、中()央()銀()行()が「必()ず2%()に戻()す」と信()じさせることが核()心()です。2022〜23年()の世()界()的()利()上()げによる鎮()静()化()が直近()の実績()です。
MMT増()税()・支()出()削()減()で民()間()の購()買()力()を吸()収()税()の本()来()の機()能()はインフレ抑()制()です。理()論()としては一貫()していますが、「機()動()的()な増()税()」は政()治()的()にほぼ不()可()能()という実()務()上()の弱()点()が2021〜23年()に露()呈()しました(実際()に使()われたのは利()上()げでした)。
■ 歴()史()の教()訓():この局()面()では「金()融()引()き締()め」の実績()が最()も厚()く、学()派()間()の対()立()は比()較()的()小()さいといえます。争()点()は「どこまで景()気()を犠()牲()にしてよいか」の程()度()問()題()です。

② デフレ・需()要()不()足()の不()況()

皆()が財()布()のひもを締()め、物価()と賃金()が下()がり続()ける状()態()です。例():1930年代()の大()恐()慌()、1990年代()後()半()〜のデフレ期()の日本()、2008年()後()の欧()米()。給()料()やボーナスがなかなか増()えないと感()じる時()期()の多()くは、この局()面()と重()なります。

学()派()処()方()箋()根()拠()・裏()付()け
新()古()典()派()賃金()・価()格()の下()方()調()整()を待()つ+構()造()改()革()安()くなれば需()要()は戻()るはずです。歴()史()の審判():大()恐()慌()ではこの処()方()箋()が機()能()しませんでした(詳()しくはPART 1参()照())。ケインズ登()場()の直()接()の原()因()になりました。
ケインズ大()規()模()な財()政()出()動()(公()共()投()資())金()利()がゼロ近()くまで下()がると金()融()緩()和()が効()かなくなります。これが「 流()動()性()の罠() 金()利()がほぼゼロまで下()がり、金()融()緩()和()が効()かなくなる状()態()。「ひもは押()せない」。 もっと詳()しく → 」(ひもは押()せない)と呼()ばれる状()態()です。だから政()府()が直()接()需()要()を作()るしかありません。ニューディール〜戦()時()支()出()、2008年()の各国()対()応()が代()表()例()として引()かれますが、大()恐()慌()からの回()復()の主()因()については金()本()位()制()離()脱()による金()融()拡()張()を重()く見()る実証()研()究()が現()在()は有()力()です(PART 4参()照())。
マネタリズム貨()幣()供()給()を大()胆()に増()やす(量()的()緩()和()の源()流())フリードマン&シュワルツの研()究():「大()恐()慌()が深()刻()化()したのはFRBが貨()幣()量()を1/3も収()縮()させたから」。後()のFRB議()長()バーナンキが公()式()に「あなたが正()しかった。二()度()と繰()り返()さない」と述()べ、QEの理()論()的()土()台()になりました。
オーストリア介()入()せず「清()算()」に任()せる不()況()はバブル期()の誤()った投()資()を掃()除()する必()要()なプロセスです。救()済()は次()のバブルの種()になります。歴()史()の審判():大()恐()慌()期()には近()い方()針()が採()られましたが、事()態()を悪化()させたと広()く評()価()されています(詳()しくはPART 1参()照())。
ニューケインジアン利()下()げ→ゼロならQE・時()間()軸()政()策()→なお足()りなければ財()政()金()融()と財()政()の「合()わせ技()」の段()階()論()です。2008年()と2020年()に実践()され、二()度()とも恐()慌()への転()落()を回()避()しました。
MMTためらわず大()規()模()財()政()+就()業()保()証()(JGP)デフレ下()は「インフレという唯()一()の制()約()」が最()も遠()い局()面()であり、MMTが最()も強()く支()出()を正()当()化()できる場()面()です。巨()額()債()務()でも金()利()が上()がらなかった日本()のデフレ期()が主()要()な引()用()例()です。
■ 歴()史()の教()訓():「放()置()」は大()恐()慌()で明()確()に敗北()しました。デフレ局()面()では「政()府()・中()央()銀()行()が動()くべき」でほぼ決着()しており、争()点()は財()政()と金()融()のどちらを主()役()にするか、という点()です。

③ コストプッシュインフレ(供()給()ショック)

需()要()は過()熱()していないのに、原()油()・資()源()・輸()入()品()の値()上()がりや供()給()網()の寸()断()で物価()が上()がる状()態()です。例():1970年代()の石()油()危()機()、2021〜23年()(供()給()側()の要()因())、円()安()下()の日本()の輸()入()インフレ。あなたが「電()気()代()やガソリン代()は上()がるのに、給()料()は増()えない」と感()じるとき、まさにこの局()面()に直()面()しています。全()学()派()にとって最()大()の難()問()です。

学()派()処()方()箋()根()拠()・裏()付()け
新()古()典()派()介()入()せず、相()対()価()格()の変()化()として受()け入()れる+供()給()側()の改()革()(規()制()緩()和()・増()産())値()上()がりは「その資()源()が希()少()になった」という正()しい情()報()です。1970年代()の米()国()(ニクソンの物価()統()制())で価()格()統()制()が品()不()足()と反()動()インフレを招()いて失敗()したことが、代()表()的()な裏()付()けです。
ケインズ需()要()管()理()だけでは解()けないと認()め、所()得()政()策()(賃金()・価()格()の抑()制()指()導())や供()給()側()への直()接()介()入()で応()じる需()要()を絞()れば不()況()が深()まり、支()えればインフレが進()むという板挟()みになります。1970年代()に各国()が試()した所()得()政()策()は概()ね失敗()し、ケインズ主()義()失墜()の直()接()の原()因()になりました。「インフレは分配()をめぐる紛()争()であり需()要()管()理()では扱()えない」という診()断()は、その後()もポスト・ケインジアンに引()き継()がれています。
マネタリズム中()央()銀()行()が「追()認()の緩()和()」をしなければ、一時()的()な価()格()上()昇()で終()わる供()給()ショック自()体()は一回()限()りの相()対()価()格()変()化()です。それが持()続()インフレになるのは、中()銀()が景()気()を守()ろうと貨()幣()を増()やして「追()いかけた」場()合()だけです。70年代()の失敗()は、この枠組()みで説()明()されました。
オーストリア何()もするな。価()格()に語()らせろ高()価()格()こそが節()約()と代()替()生()産()を促()す最()速()のメカニズムです。介()入()は調()整()を遅()らせるだけです。
ニューケインジアン一時()的()なら「静()観()(look through)」、インフレ期()待()が外()れ始()めたら利()上()げ供()給()ショックに利()上()げで応()じると不()況()を上()乗()せするため、まず見()送()ります。ただし2021年()は「一時()的()(transitory)」という判()断()が長引()き、対()応()が遅()れたと自()己()批()判()しています。静()観()と転()換()のタイミングが最()大()の実()務()課()題()であることを、この経()験()が示()しました。
MMT利()上()げは効()かない・有()害()。供()給()側()への的()を絞()った介()入()(ボトルネック投()資()、戦()略()備()蓄()放()出()、重()要()品()目()の価()格()上()限()など)原()因()が供()給()にある場()合()、需()要()を抑()えても物価()は治()りません。この診()断()自()体()は筋()が通()っています。欧()州()のエネルギー価()格()上()限()(2022)を援()用()する論()者()もいます。ただし、価()格()統()制()の副()作()用()(品()不()足())という歴()史()的()な失敗()例()をどう回()避()するかは未()検()証()です。
■ 歴()史()の教()訓():この型()だけは「勝()者()」がいまだ確()定()していません。1970年代()はケインズを、2021年()は主()流()派()の予()測()を挫()きました。唯一()比較的()健()闘()してきたのは「持()続()インフレ化()させるかは中()央()銀()行()次()第()」というマネタリズム由()来()の考()え方()で、これは現()在()の中()銀()の「期()待()管()理()」に受()け継()がれています。
PART 4

貨()幣()制()度()という「土()俵()」── 理()論()の正()しさは通()貨()体()制()で変()わる

見()落()とされがちな最()重()要()ポイントがこれです。各()理()論()は、特()定()の貨()幣()制()度()を前()提()に作()られています。「政()府()は破()綻()しない」も「インフレは貨()幣()現()象()」も、土()俵()(通()貨()体()制())が変()われば正()しさの度()合()いが変()わります。歴()史()→現()代()→将()来()の順()に見()ていきます。

先()に読()むと分()かりやすい: お金()は生()まれて、消()える(信()用()創()造()のしくみ)

歴()史() ①|〜1930年代()

金()本()位()制() ── 「財()政()破()綻()」が本()当()に存()在()した世()界()

通()貨()は金()と交()換()が保()証()され、政()府()は保()有()する金()の量()以()上()にお金()を発行()できませんでした。この制()度()下()では財()政()の制()約()は物()理()的()に本()物()であり、「市()場()に任()せ、政()府()は身()の丈()で暮()らす」という古()典()派()の世()界()観()は、制()度()と整()合()的()でした。

しかし大()恐()慌()がこの土()俵()ごと壊()します。実証()研()究()(アイケングリーンら)が示()したのは、次()のような明()確()なパターンです。金()本()位()制()に長()くしがみついた国()ほど不()況()が深()く、早()く離()脱()した国()ほど早()く回()復()しました。金()の足()かせが、通()貨()供()給()の拡()大()も 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → も封()じていたのです。ケインズが金()本()位()制()を「野()蛮()な遺()物()」と呼()んだのはこの文()脈()です。日本()でも、金()解()禁()(1930年()・浜口()内()閣())が昭()和()恐()慌()を深()刻()化()させ、高()橋()是()清()が金()輸()出()再()禁()止()と 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → でいち早()く脱出()させた経()験()が、このパターンと重()なります。

◎ 整()合()的():古()典()派()・オーストリア学()派() ✕ 成()立()不()能():MMT(通()貨()発行()に物()理()的()上()限()がある)
歴()史() ②|1944–1971

ブレトンウッズ体()制() ── ケインズ政()策()のために設計()された土()俵()

ドルだけが金()と交()換()でき、各国()通()貨()はドルに固()定()されました。さらに国()際()資()本()移()動()が規()制()されていたため、各国()は投()機()的()な資()金()流()出()を恐()れずに国()内()の完()全()雇()用()政()策()(=ケインズ政()策())に専()念()できました。「資()本()主()義()の黄()金()期()」はケインズ理()論()の勝()利()であると同()時()に、それが機()能()しやすいよう設計()された制()度()の産()物()でもあった、というのが公()平()な見()方()です。

この体()制()は、米()国()自()身()の財()政()膨()張()(ベトナム戦()争()・社()会()保()障())で金()が流()出()したことで揺()らぎました。そして1971年()のニクソンショック(金()・ドル交()換()停()止())で崩()壊()します。

◎ 整()合()的():ケインズ経済()学()(黄()金()期()) ✕ 制()度()の矛()盾()を突()いた:マネタリズム(固()定()相()場()の持()続()不()能()を指()摘())
現()代()|1971–現()在()

不()換()紙()幣()(フィアット)+変()動()相()場() ── 「信()認()」だけが錨()の世()界()

金()という物()理()的()な錨()を失()い、通()貨()の価()値()を支()えるのは信()認()のみになりました。その直()後()に起()きたのが1970年代()の大()インフレ──「錨()のない通()貨()は放()っておくと膨()張()する」ことの実地()証()明()です。世()界()はその教()訓()から、金()の代()わりに「独()立()した中()央()銀()行()+インフレ目()標()」という人()為()的()な錨()を発()明()し、これが現()在()の体()制()です。

現()代()の視()点()で重()要()なのは、同()じフィアット時()代()でも国()によって土()俵()が全()く違()うということです。MMTの「政()府()は破()綻()しない」が(記()述()として)成()り立()つのは、日本()や米()国()のように①自()国()通()貨()建()てで借金()し、②変()動()相()場()制()を採()る国()だけです。通()貨()主()権()をユーロに譲()ったギリシャは2010年代()に実際()に破()綻()の淵()に立()ち、ドル建()てで借金()した新()興()国()は通()貨()危()機()を繰()り返()してきました。「日本()とギリシャはなぜ違()う運()命()を辿()ったか」の答()えは、理()論()の優()劣()ではなく土()俵()の違()いにあります。

◎ この土()俵()で初()めて成()立():MMT・ニューケインジアン ◎ 教()訓()が制()度()化():マネタリズム(中()銀()の独()立()性()) △ 通()貨()主()権()のない国()(ユーロ圏()・ドル建()て債()務()国())には適()用()不()可():MMT
将()来()|2020年代()〜

次()の土()俵()はどれか ── 3つの潮()流()と、勝()者()が変()わる可()能()性()

貨()幣()制()度()はいま、約()50年()ぶりの再()編()期()に入()っている可()能()性()があります。どの潮()流()が主()流()になるかで、「次()の時()代()に正()しくなる理()論()」が変()わります。

① CBDC(中()央()銀()行()デジタル通()貨())

国()民()が中()央()銀()行()の発行()するデジタル通()貨()を直()接()保()有()する世()界()です(実際()の設計()は銀()行()を介()在()させる案()が主()流()です)。給()付()金()の即()時()配()布()や金()利()の直()接()適()用()が技()術()的()に可()能()になり、金()融()政()策()と財()政()政()策()の境()界()が溶()ける可()能()性()があります。政()府()の経済()コントロール能()力()は史()上()最()大()になります。追()い風()になる理()論() → MMT・ケインズ的()な裁()量()介()入()(一方()で監()視()社()会()化()・銀()行()システムの空()洞()化()が最()大()の論()点())

② 暗()号()資()産()・「デジタル金()本()位()制()」

発行()上()限()のあるビットコインは、思()想()的()には「政()府()にお金()を刷()らせるな」という金()本()位()制()への回()帰()願()望()であり、オーストリア学()派()の理()論()をコードで実装()したものだといえます。ハイエクが構()想()した「通()貨()発行()の民()間()競()争()」がステーブルコインとして部()分()的()に現()実()化()しつつあります。追()い風()になる理()論() → オーストリア学()派()(一方()で価()格()変()動()の激()しさが「貨()幣()」としての実()用()性()の壁())

③ 基()軸()通()貨()の多()極()化()・分()断()

ドル基()軸()への挑()戦()(決済()網()の分()断()、資()源()国()の非()ドル決済()、金()準()備()の積()み増()し)が進()めば、米()国()が享()受()してきた「基()軸()通()貨()特権()」(自()国()通()貨()で無()限()に対()外()決済()できる立場())が縮()小()します。財()政()制()約()の緩()さは通()貨()の国()際()的()地()位()に依()存()することが再()確()認()されます。再()評()価()される視()点() → 「信()認()は無()限()ではない」というMMT批()判()側()の論()点()

歴()史()のパターンに従()えば、制()度()が変()わるとき、旧()制()度()の勝()者()理()論()は次()の敗()者()になりやすい傾()向()があります。金()本()位()制()の崩()壊()が古()典()派()を、ブレトンウッズの崩()壊()がケインズを主()導()権()の座()から降()ろしたように、フィアット体()制()の変()質()は現()在()の主()流()派()(インフレ目()標()レジーム)への審判()になるかもしれません。

図()解()理()論()の正()しさは「土()俵()」で変()わる ── 学()派()×貨()幣()制()度()の一覧()

→ 表()は横()にスクロールできます

学()派()・理()論() 金()本()位()制()〜1930年代() ブレトンウッズ1944–1971 フィアット+変()動()相()場()1971–現()在() 将()来()CBDC等()・2020年代()〜
新()古()典()派() ◎ 整()合()的() ― ― ―
オーストリア ◎ 整()合()的() ― ― ◎ 暗()号()資()産()が追()い風()
ケインズ ― ◎ 整()合()的()(黄()金()期()) ― ◎ CBDCが追()い風()
マネタリズム ― △ 矛()盾()を予()言() ◎ 中()銀()の独()立()性()へ制()度()化() ―
ニューケインジアン ― ― ◎ この土()俵()で初()めて成()立() ? 審判()待()ち
MMT ✕ 成()立()不()能() ― ◎ この土()俵()で初()めて成()立()(※) ? CBDCは追()い風()・多()極()化()は逆()風()

※MMTがフィアット体()制()で成()立()するのは、自()国()通()貨()を発行()し変()動()相()場()制()を採()る国()に限()られます(ユーロ加()盟()国()やドル建()て債()務()国()には適()用()不()可()、詳()しくは上()記()本()文()参()照())。「―」は本()記()事()内()でこの学()派()とこの制()度()の組()み合()わせを明()示()的()に評()価()していないことを示()します(整()合()的()でも不()整()合()でもないという判()定()ではありません)。

PART 5

歴()史()の法()廷() ── 危()機()のたびに、どの理()論()が裁()かれたか

※以()下()の「勝()訴()・敗()訴()」は、経済()学()史()で広()く共()有()されている評()価()をわかりやすく要()約()したものです。歴()史()の解()釈()には学()派()ごとに異()論()があり(例():大()恐()慌()の主()因()を財()政()ではなく金()融()政()策()の失敗()に求()める見()方())、確()定()判()決()ではなく「通()説()の整()理()」としてお読()みください。

1929–1939

世()界()大()恐()慌()

「市()場()に任()せれば回()復()する」という古()典()派()の教()え(PART 1参()照())に従()い、各国()は 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → ・静()観()しましたが、米()国()の失()業()率()は約()25%()へ達()しました。ケインズが『一般()理()論()』で需()要()不()足()論()を提()示()しました。回()復()の主()因()については、ニューディールと戦()時()支()出()という財()政()面()を重()く見()る説()と、金()本()位()制()離()脱()による金()融()拡()張()を重()く見()る説()(PART 4参()照())があり、現()在()は後()者()を主()因()とする実証()研()究()が有()力()です。

敗()訴():古()典()派()の自()己()調()整()論() 勝()訴():ケインズ
1945–1970

資()本()主()義()の黄()金()期()

ケインズ政()策()を採()用()した先()進()各国()は高()成()長()・低()失()業()・中()間()層()の拡()大()を同()時()に達成()しました。「経済()は制()御()できる」という自()信()が頂()点()に達()した時()代()でした。

勝()訴():ケインズ(全()盛()期())
1971

ニクソンショック ── 土()俵()そのものの崩()壊()

米()国()が金()・ドル交()換()を停()止()し、金()本()位()制()の系()譜()が完()全()に終()了()しました。不()換()紙()幣()そのものには歴()史()上()の先()例()があります。しかし、主()要()国()のすべてが金()の裏()付()けを持()たない通()貨()で恒()常()的()に経済()を運()営()する体()制()は、世()界()システムとしてこれが初()めてでした。この制()度()転()換()こそが、直()後()の大()インフレの土()壌()となり、のちにMMTのような理()論()が成()立()する前()提()条()件()にもなりました(PART 4参照())。

判()定():理()論()ではなく「貨()幣()制()度()」の転()換()点()。以()後()の全()ての論()争()の前()提()が変()わりました
1970年代()

スタグフレーション

石()油()危()機()を機()に、インフレと失()業()が同()時()進()行()しました。「 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → すれば失()業()は減()る」というケインズ的()処()方()箋()が機()能()不()全()に陥()りました。これを事()前()に予()言()していたフリードマンとフェルプスの株()が急()騰()し、経済()学()の主()導()権()が交()代()しました。

敗()訴():素()朴()なケインズ主()義() 勝()訴():マネタリズムの予()言()
1979–1985

ボルカー・ショック

FRBが 政()策()金()利() 中()央()銀()行()が上()げ下()げする基()準()の金()利()。住()宅()ローンや預()金()の金()利()にも波()及()する。 もっと詳()しく → を20%()近()くまで引()き上()げ、二()桁()インフレを鎮()圧()しました。金()融()政()策()で物価()を制()御()できることを示()した出来事()です(マネタリズムの評()価()はPART 1参()照())。ただし、フリードマンが提()唱()した貨()幣()量()ターゲット自()体()は実()務()で機()能()せず放()棄()され、代()わりに「インフレ目()標()」が世()界()標()準()になっていきました。

判()定():マネタリズムの理()念()は勝()利()、処()方()箋()は敗北()
2008–2009

世()界()金()融()危()機()

「金()融()市()場()は概()ね効()率()的()で、深()刻()なシステミック危()機()は起()きにくい」という主()流()派()の見()立()てが崩()れました(なお効()率()的()市()場()仮()説()そのものは「バブルは存()在()しない」ではなく「価()格()の動()きは事()前()に予()測()できない」という主()張()で、提()唱()者()のファーマはこれを2008年()への反()証()とは認()めていません。ファーマはシラーと2013年()に同()時()受()賞()しており、この論()争()は決着()していません)。各国()は一転()してケインズ的()な大()規()模() 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → と 量()的()緩()和() 金()利()をこれ以()上()下()げられない時()、中()央()銀()行()が国()債()などを大()量()購()入()する政()策()。 もっと詳()しく → (QE)で恐()慌()を回()避()しました。一方()、「QEでハイパーインフレが来()る」という警()告()は外()れ、これが後()のMMT台()頭()の伏()線()となりました。

敗()訴():金()融()システムの安()定()性()への過()信() 勝()訴():ケインズ的()介()入()(復権())
2020–2023

コロナ危()機()と世()界()インフレ

各国()が史()上()最()大()級()の 財()政()出()動() 政()府()が支()出()を増()やし、公()共()事()業()や給()付()金()で景()気()を下支()えする政()策()。 もっと詳()しく → を実施()しました(事()実()上()の「MMT実験()」とも呼()ばれました)。政()府()は破()綻()せず恐()慌()も回()避()した一方()、供()給()制()約()と重()なり約()40年()ぶりの高()インフレが発生()しました。実際()に鎮()静()化()に使()われたのはMMTの言()う増()税()ではなく中()央()銀()行()の急()速()な利()上()げでしたが、この3年間()をどう評()価()するかは支()持()派()・批()判()派()で見()方()が分()かれ、決着()していません(詳()しくは深掘()り②「コロナの審判()」)。

判()定():MMTの「破()綻()しない」は立証()、「インフレ制()御()」は課()題()露()呈() 実()務()で使()われたのは利()上()げ(評()価()は継()続()中())
PART 6

日本()編() ── 「財()源()論()」の国()の特()殊()な言()論()地()図()

日本()の財()政()論()争()は、海()外()の学()派()対()立()をそのまま持()ち込()んでも理()解()できません。主()要()な先()進()国()のなかで最()も高()い水()準()の政()府()債()務()(名()目() GDP 国()内()総()生()産()。1年間()に国()内()で新()しく生()み出()された価()値()の合()計()。 もっと詳()しく → 比()約()206%()〈IMF「世()界()経済()見()通()し」2026年()4月()版()・2025年()の値()。IMFは2026年版()から日本()の債()務()の算()定()方()法()を見()直()しており、従()来()示()されていた229.6%()という数()値()とは直()接()比()較()できません〉)を抱()えながら長()く低()金()利()が続()いた「実験()場()」であり、論()争()の主()役()も学()派()というより次()の三()つ巴()だからです。

※本()節()の数()値()は2026年()7月()時()点()のものです。

さらに日本()には「 リフレ派() デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できるとする日本()独()特()の論()陣()。 もっと詳()しく → 」という独()特()のプレーヤーがいます。「デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できる」というマネタリズム系()の立場()です。アベノミクス第()一()の矢()(異()次()元()緩()和())の理()論()的()支()柱()になりました。財()政()を重()視()する②③とも、 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → の①とも異()なる、金()融()緩()和()重()視()の第()四()極()です。

Q1いまの主()流()派()経済()学()は「ニューケインジアン」?

はい。正()確()には「新()しい新()古()典()派()総()合()」と呼()ばれ、土()台()は新()古()典()派()(合()理()的()個()人()の数()理()モデル)、そこに価()格()・賃金()の硬()直()性()というケインズ的()要()素()を組()み込()んだ折衷()です。「短()期()はケインズ、長()期()は新()古()典()派()」と要()約()されます。

主()流()である証()拠()としては、FRB・日()銀()・ECBの標()準()分()析()モデル(DSGE)がこの枠組()みであること、大()学()院()教()育()の標()準()であること、バーナンキ、イエレン、クルーグマンら政()策()中()枢()の人()材()がこの系()譜()であることが挙()げられます。世()界()共()通()の「インフレ目()標()2%()」もこの理()論()の実装()です。ただし2008年()以()降()、「危()機()を予()測()できなかった」反()省()から金()融()部()門()・財()政()・格()差()を取()り込()む修()正()が続()いており、固()定()した教()義()ではありません。

Q2日本()で「財()源()論()」を唱()えているのはニューケインジアン?

半()分()イエス、半()分()ノーです。日本()の財()源()論()の中()核()は、学()派()としてのニューケインジアンというより財()政()均()衡()主()義()(上()の①)という規()範()です。ただし①にも世()代()間()公()平()や金()利()リスクなどの学()術()的()根()拠()があり、主()流()派()経済()学()者()の中()にも財()政()再()建()重()視()派()は多()くいます。

一方()、クルーグマンらデフレ下()の消()費()増()税()に反()対()した主()流()派()も存()在()し、「財()源()論()=主()流()派()経済()学()」でも「主()流()派()=反()財()源()論()」でもありません。増()税()の是()非()とタイミングをめぐって①②③(と、②の内()部())で意()見()が分()かれています──日本()の論()争()はこの三()つ巴()+主()流()派()内()の分()岐()として見()るのが正()確()です。

Q3米()国()で台()頭()する民()主()社()会()主()義()とMMTは同()じもの?

別()物()です。民()主()社()会()主()義()は「権()力()と富()の再()分配()」を目指()す政()治()思()想()、MMTは「貨()幣()と財()政()の仕()組()み」を説()明()する経済()理()論()で、階()層()が違()います。国()民()皆()保()険()やグリーン・ニューディールの財()源()批()判()に対()し、MMTが理()論()的()援()護()になるため接近()しています(ケルトンはサンダースの経済()顧()問()でした)。就()業()保()証()など共()有()する政()策()もあります。

ただし民()主()社()会()主()義()の中()核()は「富()裕()層()への課()税()強()化()」であり、「税()は財()源()ではない」とするMMTとは論()理()構()成()が異()なります。MMT自()体()はイデオロギー中()立()で、理()論()上()は減()税()や軍()拡()の正()当()化()にも使()えます。

Q4日本()はなぜ巨()額()債()務()でも破()綻()しないの? 永()遠()に大()丈()夫()?

破()綻()しなかった理()由()は複()合()的()ですが、大()きく4つに整()理()できます。

  • ①自()国()通()貨()建()て債()務()+変()動()相()場():自()分()の国()のお金()で借金()しており、為替()も固()定()していません(PART 4の「土()俵()」の条()件()を満()たします)。
  • ②国()債()の大()半()を国()内()が保()有():特()に日()銀()が約()47%()を保()有()しています〈2026年()6月末()。2025年()9月末()に5割()を割()り、その後()も下()がっています〉。
  • ③長()年()の経()常()黒()字()と世()界()最()大()の対()外()純()資()産():日本()は外()国()からお金()を借()りるどころか、外()国()にたくさん貸()している側()です。
  • ④デフレで金()利()がゼロに張()り付()いていたこと

ただし「破()綻()しない」と「コストがない」は別()です。制()約()は債()務()不()履()行()ではなく、円()安()・インフレ・金()利()上()昇()という形()で現()れます。2022年()以()降()は急()速()な円()安()と輸()入()インフレが進()みました。2024年()のマイナス金()利()解()除()に始()まった段()階()的()な利()上()げは2026年()9月()に 政()策()金()利() 中()央()銀()行()が上()げ下()げする基()準()の金()利()。住()宅()ローンや預()金()の金()利()にも波()及()する。 もっと詳()しく → 1.25%()へ達()し、これは1995年()以()来()の水()準()です(2026年()10月()時()点()。国()債()買入()れの減()額()=QTも継()続()中())。この利()上()げで利()払()い費()も増()加()しており(2026年度()の国()債()費()は約()31.3兆()円())、これらは制()約()が「見()え始()めた」局()面()と解()釈()できます。あなたにとっての接点()でいえば、この 政()策()金()利() 中()央()銀()行()が上()げ下()げする基()準()の金()利()。住()宅()ローンや預()金()の金()利()にも波()及()する。 もっと詳()しく → の変()化()は住()宅()ローンの金()利()や預()金()の金()利()にそのまま跳()ね返()ってきます。MMT自()身()も「制()約()はインフレ」と位()置()づけており、「無()限()に大()丈()夫()」と主()張()する学()派()は存()在()しない点()は重()要()です。

Q5アベノミクスはどの学()派()だったの?

混()合()です。第()一()の矢()(異()次()元()金()融()緩()和())は リフレ派() デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できるとする日本()独()特()の論()陣()。 もっと詳()しく → =マネタリズム系()、第()二()の矢()(機()動()的()財()政())はケインズ系()、第()三()の矢()(成()長()戦()略()・規()制()改()革())は新()古()典()派()系()と、三()学派()の合()わせ技()でした。

検()証()結果()も両()義()的()です。良()かったこととしては、雇()用()が大()幅()に改()善()して株()価()も回()復()し、デフレスパイラルは止()まりました。うまくいかなかったこととしては、目()標()の「2%()インフレ」は緩()和()だけでは達成()できませんでした(達成()は皮()肉()にもコロナ後()の輸()入()インフレによってでした)。「デフレは貨()幣()現()象()であり緩()和()で解()決()できる」という リフレ派() デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できるとする日本()独()特()の論()陣()。 もっと詳()しく → の単()純()な形()の主()張()は、修()正()を迫()られました。財()政()は消()費()増()税()(2014・2019)で引()き締()められ、「第()二()の矢()は撃()たれなかった」という反() 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → 側()の批()判()もあります。

Q6結局()、どの学()派()を信()じればいい?

「信()じる学()派()を一()つ選()ぶ」より、「いまの日本()はどの局()面()か」の診()断()を先()にするのが本()記()事()の結()論()です。デフレ下()の処()方()箋()(財()政()・金()融()の出()動())と、円()安()・コストプッシュインフレ下()の処()方()箋()(PART 3の③)は正()反()対()になりえます。実際()、日本()の言()論()の混()乱()の多()くは、デフレ期()に正()しかった主()張()を局()面()が変()わっても言()い続()ける(逆()もまた然()り)ことから生()まれています。

ニュースを読()むときは「この論()者()は①財()政()均()衡()・②主()流()派()・③反() 緊()縮() 政()府()が歳()出()削()減()や増()税()で財()政()赤()字()を縮()めようとする政()策()。財()政()出()動()の反()対()。 もっと詳()しく → ・ リフレ派() デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できるとする日本()独()特()の論()陣()。 もっと詳()しく → のどれか」「その主()張()はどの局()面()を前()提()にしているか」の2点()を確()認()すると、議()論()の見()通()しが格()段()に良()くなります。

付()録()

用()語()メモ&さらに学()ぶための本()

需()給()ギャップ
経済()全()体()の需()要()と供()給()能()力()の差()。プラスに開()くとインフレ圧()力()、マイナス(需()要()不()足())だとデフレ圧()力()になる。
流()動()性()の罠()
金()利()がほぼゼロまで下()がり、それ以()上()の金()融()緩()和()が効()かなくなる状()態()。「ひもは押()せない」と喩()えられる。
クラウディングアウト
政()府()が借金()して支()出()すると金()利()が上()がり、民()間()の投()資()が押()しのけられるという理()屈()。ゼロ金()利()下()では起()きにくい。
量()的()緩()和()(QE)
金()利()をこれ以()上()下()げられない時()に、中()央()銀()行()が国()債()などを大()量()購()入()してお金()を市()中()に供()給()する政()策()。日本()銀()行()が2001年()に先()行()して導()入()し、2008年()以()降()は各国()の標()準()装()備()になった。
インフレ目()標()
中()央()銀()行()が「物価()上()昇()率()を年()2%()程()度()にする」のように数()値()目()標()を公()約()し、人々()の予()想()(期()待())を安()定()させることを通()じて運()営()する金()融()政()策()の枠組()み。世()界()で最()初()に正()式()導()入()したのは1990年()のニュージーランドで、現()在()は主()要()中()央()銀()行()の世()界()標()準()になっている。
DSGEモデル
動()学()的()確()率()的()一般()均()衡()モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium model)の略()。ニューケインジアンの枠組()みを数()式()化()したもので、家()計()・企()業()・政()府()・中()央()銀()行()が将()来()を予()想()しながら行()動()する様()子()をコンピュータ上()で再()現()する。FRB・日()銀()・ECBなど中()央()銀()行()の標()準()的()な分()析()ツール。
リフレ派()
「デフレは貨()幣()現()象()であり、大()胆()な金()融()緩()和()で脱却()できる」とする日本()独()特()の論()陣()。アベノミクス第()一()の矢()の支()柱()。

▶ サイト全()体()の用()語()集()を見()る

  • 思()想()史()の全()体()像()ハイルブローナー『入()門()経済()思()想()史() 世()俗()の思()想()家()たち』── スミスからケインズまで、思()想()家()の人()生()とともに学()派()の流()れをつかめる定()番()。
  • ケインズ本()人()ケインズ『雇()用()・利()子()および貨()幣()の一般()理()論()』── 難()解()だが原()典()。まず解()説()書()からでも。
  • 市()場()派()の古()典()フリードマン『資()本()主()義()と自()由()』── マネタリズムと小()さな政()府()論()の思()想()的()支()柱()。
  • ケインズ復権()側()クルーグマン『さっさと不()況()を終()わらせろ』── 2008年()後()の緊()縮()批()判()。主()流()派()が財()政()出()動()を説()く論()理()がわかる。
  • MMT賛()成()側()ステファニー・ケルトン『財()政()赤()字()の神()話()』── MMTの代()表()的()入()門()書()。批()判()とセットで読()むのが吉()。
  • MMT理()論()書()L・ランダル・レイ『MMT現()代()貨()幣()理()論()入()門()』── ブームの元()になった体()系()的()教()科()書()。
  • 主()流()派()の財()政()論()オリヴィエ・ブランシャール『21世紀()の財()政()政()策()』── 低()金()利()時()代()の債()務()をどう考()えるか。MMTとも緊()縮()とも異()なる主()流()派()の到()達()点()。
  • オーストリア学()派()ハイエク『隷()属()への道()』── 政()府()の計()画()・介()入()への根()源()的()な懐()疑()。介()入()慎()重()派()の思()想()的()源()流()。

※立場()の異()なる本()を意()図()的()に並()べています。一冊()だけで判()断()せず、対()立()する側()とセットで読()むことを勧()めます。

結()論() ── 経済()学()に「万()能()の正()解()」はない、が教()訓()はある

歴()史()を通()して見()えるのは、どの理()論()も「特()定()の病()気()には効()くが、万()能()薬()ではない」ということです。ケインズは需()要()不()足()の恐()慌()に効()き、マネタリズムはインフレの診()断()に効()き、新()古()典()派()は平()時()の資()源()配()分()に効()きます。そして、ある危()機()で勝()った理()論()が、次()の異()なる型()の危()機()で敗()れます──このサイクルが繰()り返()されてきました。

さらに深()い教()訓()は、理()論()の正()しさが「貨()幣()制()度()という土()俵()」に依()存()することです。金()本()位()制()の崩()壊()が古()典()派()を、ブレトンウッズの崩()壊()がケインズを主()導()権()の座()から降()ろしたように、勝()敗()を分()けてきたのはしばしば理()論()の中()身()ではなく、足()元()の制()度()の転()換()でした。CBDCや暗()号()資()産()、基()軸()通()貨()の多()極()化()が進()む今()、私()たちは次()の土()俵()替()えの入()り口()に立()っている可()能()性()があります。

現()在()の実()務()(ニューケインジアン)が各()理()論()の「いいとこ取()り」で組()み立()てられているのは、その教()訓()の反()映()です。MMTのような挑()戦()者()は、主()流()派()が見()落()とした盲()点()(MMT側()が指()摘()するような「財()政()赤()字()への過()剰()な恐()怖()」)を突()くことで議()論()を進歩()させる役()割()を果()たしています。

経済()ニュースを読()むときにいちばん役()立()つのは、「どの学()派()が正()しいか」を決()めることではなく、いまがどの局()面()かを先()に診()断()することです。具()体()的()には、(a)この論()者()は「①財()政()均()衡()・②主()流()派()・③反()緊()縮()・リフレ派()」のどれを前()提()にしているか、(b)その主()張()はデフレ・需()要()過()熱()・コストプッシュのどの局()面()を前()提()にしているか、の2点()を確()認()してください。本()記()事()からひとつだけ持()ち帰()るとしたら、この2点()チェックです(詳()しくは日本()編()Q6)。

DEEP DIVE

深掘()りシリーズ ── 1つのテーマをとことん掘()り下()げる別()ページ

第()1弾()

中()学()生()からわかる『資()本()論()』

お金()が勝手()にふくらむのはなぜ? マルクスが解()いた資()本()のひみつを、剰()余()価()値()シミュレーター付()きでやさしく解()説()します。

読()む
第()2弾()

MMTってなに?

「財()政()赤()字()は問()題()ない」の本()当()の意()味()と限()界()。主()流()派()との大()論()争()、コロナ後()インフレという「決着()していない審判()」、日本()という実験()場()まで、賛否()両()論()で読()み解()きます。

読()む
第()3弾()

主()流()派()経済()学()ってなに?

世()界()の中()央()銀()行()を動()かす「OS」の中()身()と成()績()表()。成()立()史()・道()具()箱()・よくある誤()解()の解()消()から、2008年()危()機()と2021年()インフレの通()信()簿()まで、賛否()両()論()で読()み解()きます。

読()む
第()4弾()

行()動()経済()学()ってなに?

ノーベル賞()のあとに来()た、正()直()な総()点()検()。全()概()念()に頑()健()度()ラベル(★)を付()け、再()現()性()危()機()・ナッジ効()果()量()論()争()・データ不()正()事()件()まで、確()立()された知()見()とブームで終()わった話()を仕()分()けます。

読()む