PART 1
6つの学( がく ) 派( は ) ── 主( しゅ ) 張( ちょう ) ・妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) 市( し ) 場( じょう ) は自( みずか ) ら正( ただ ) す
新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 経済( けいざい ) 学( がく ) 源( げん ) 流( りゅう ) :限( げん ) 界( かい ) 革( かく ) 命( めい ) (ジェヴォンズ・メンガー・ワルラス)、マーシャル。さらに遡( さかのぼ ) ればアダム・スミス/現( げん ) 代( だい ) :効( こう ) 率( りつ ) 的( てき ) 市( し ) 場( じょう ) 仮( か ) 説( せつ ) のファーマ、合( ごう ) 理( り ) 的( てき ) 期( き ) 待( たい ) のルーカス(厳( げん ) 密( みつ ) には「新( あたら ) しい古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 」と呼( よ ) ばれる発展形( はってんけい ) )など、市( し ) 場( じょう ) の合( ごう ) 理( り ) 性( せい ) を信( しん ) 頼( らい ) する系( けい ) 譜( ふ ) の総( そう ) 称( しょう ) としてここでは扱( あつか ) う(本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) では以( い ) 下( か ) 、この系( けい ) 譜( ふ ) を指( さ ) して「古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 」「新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 」の呼( よ ) び名( な ) を厳( げん ) 密( みつ ) に区( く ) 別( べつ ) せず使( つか ) っています)
核( かく ) 心( しん ) :競( きょう ) 争( そう ) 的( てき ) な条( じょう ) 件( けん ) が整( ととの ) っていれば、価( か ) 格( かく ) メカニズムは自( じ ) 動( どう ) 的( てき ) に最( さい ) 適( てき ) な資( し ) 源( げん ) 配( はい ) 分( ぶん ) を達成( たっせい ) します(厚( こう ) 生( せい ) 経済( けいざい ) 学( がく ) の基( き ) 本( ほん ) 定( てい ) 理( り ) )。失( しつ ) 業( ぎょう ) や不( ふ ) 況( きょう ) は一時( いちじ ) 的( てき ) で、賃金( ちんぎん ) や価( か ) 格( かく ) が調( ちょう ) 整( せい ) されればいずれ解( かい ) 消( しょう ) します。逆( ぎゃく ) にいえば、外( がい ) 部( ぶ ) 性( せい ) ・情( じょう ) 報( ほう ) の非( ひ ) 対( たい ) 称( しょう ) 性( せい ) ・独( どく ) 占( せん ) などで条( じょう ) 件( けん ) が崩( くず ) れる場( ば ) 面( めん ) では介( かい ) 入( にゅう ) の余( よ ) 地( ち ) を認( みと ) めます(市( し ) 場( じょう ) の失敗( しっぱい ) の理( り ) 論( ろん ) も新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 自( じ ) 身( しん ) が作( つく ) ったものです)。ただし介( かい ) 入( にゅう ) のコストを重( おも ) く見( み ) 積( つ ) もる傾( けい ) 向( こう ) は強( つよ ) く、この「条( じょう ) 件( けん ) が整( ととの ) っているか」の見( み ) 立( た ) ての違( ちが ) いが他( た ) 学( がく ) 派( は ) との対( たい ) 立( りつ ) 点( てん ) になります。現( げん ) 代( だい ) の経済( けいざい ) 学( がく ) 教( きょう ) 育( いく ) の「土( ど ) 台( だい ) 」であり、ミクロ経済( けいざい ) 学( がく ) のほぼ全( すべ ) てがこの枠組( わくぐ ) みの上( うえ ) にあります。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み 平( へい ) 時( じ ) の資( し ) 源( げん ) 配( はい ) 分( ぶん ) の説( せつ ) 明( めい ) 力( りょく ) は圧倒的( あっとうてき ) です。「価( か ) 格( かく ) 統( とう ) 制( せい ) は品( しな ) 不( ぶ ) 足( そく ) を生( う ) む」「競( きょう ) 争( そう ) は効( こう ) 率( りつ ) を高( たか ) める」などの予( よ ) 測( そく ) は繰( く ) り返( かえ ) し実証( じっしょう ) されてきました。社( しゃ ) 会( かい ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) 計( けい ) 画( かく ) 経済( けいざい ) との「体( たい ) 制( せい ) 間( かん ) 競( きょう ) 争( そう ) 」に事( じ ) 実( じつ ) 上( じょう ) 勝( しょう ) 利( り ) したのもこの枠組( わくぐ ) みです。
△ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) 「市( し ) 場( じょう ) は常( つね ) に合( ごう ) 理( り ) 的( てき ) 」という前( ぜん ) 提( てい ) が、バブルや恐( きょう ) 慌( こう ) をうまく説( せつ ) 明( めい ) できません。金( きん ) 融( ゆう ) 危( き ) 機( き ) を事( じ ) 前( ぜん ) にほぼ予( よ ) 測( そく ) できませんでした。人間( にんげん ) の非( ひ ) 合( ごう ) 理( り ) 性( せい ) (行( こう ) 動( どう ) 経済( けいざい ) 学( がく ) )や格( かく ) 差( さ ) の問( もん ) 題( だい ) を軽( けい ) 視( し ) しがちです。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :1929年( ねん ) の大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) で「放( はな ) っておけば回( かい ) 復( ふく ) する」が通( つう ) 用( よう ) せず、一( いち ) 度( ど ) 大( おお ) きく後( こう ) 退( たい ) しました。しかし1970年代( ねんだい ) にケインズ政( せい ) 策( さく ) が行( い ) き詰( づ ) まると復権( ふっけん ) しました。2008年金( ねんきん ) 融( ゆう ) 危( き ) 機( き ) で「効( こう ) 率( りつ ) 的( てき ) 市( し ) 場( じょう ) 」への信( しん ) 頼( らい ) が再( ふたた ) び揺( ゆ ) らぐ──という浮( ふ ) 沈( ちん ) を繰( く ) り返( かえ ) しています。
不( ふ ) 況( きょう ) は放( ほう ) 置( ち ) すると長引( ながび ) く
ケインズ経済( けいざい ) 学( がく ) ジョン・メイナード・ケインズ(1936年( ねん ) 『一般( いっぱん ) 理( り ) 論( ろん ) 』)/サミュエルソン、クルーグマンら
核( かく ) 心( しん ) :不( ふ ) 況( きょう ) の原( げん ) 因( いん ) は「需( じゅ ) 要( よう ) (モノやサービスを買( か ) いたいと思( おも ) う量( りょう ) 。逆( ぎゃく ) に売( う ) りたい側( がわ ) の量( りょう ) は供( きょう ) 給( きゅう ) という)不( ふ ) 足( そく ) 」です。人々( ひとびと ) が不( ふ ) 安( あん ) で支( し ) 出( しゅつ ) を控( ひか ) えると、企( き ) 業( ぎょう ) の売上( うりあげ ) が減( へ ) り、雇( こ ) 用( よう ) が減( へ ) り、さらに需( じゅ ) 要( よう ) が減( へ ) る悪( あく ) 循( じゅん ) 環( かん ) に陥( おちい ) ります。市( し ) 場( じょう ) の自( じ ) 己( こ ) 回( かい ) 復( ふく ) を待( ま ) つのではなく(「長( ちょう ) 期( き ) 的( てき ) にはわれわれは皆( みな ) 死( し ) んでいる」)、政( せい ) 府( ふ ) が 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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で需( じゅ ) 要( よう ) を作( つく ) り出( だ ) すべきです 。不( ふ ) 況( きょう ) のときに政( せい ) 府( ふ ) が公( こう ) 共( きょう ) 工( こう ) 事( じ ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) を打( う ) ち出( だ ) すニュースを見( み ) たら、その多( おお ) くはこのケインズの発想( はっそう ) が土( ど ) 台( だい ) になっています。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み 大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) を初( はじ ) めて体( たい ) 系( けい ) 的( てき ) に説( せつ ) 明( めい ) ・処( しょ ) 方( ほう ) した理( り ) 論( ろん ) として登( とう ) 場( じょう ) しました。戦( せん ) 後( ご ) 〜1960年代( ねんだい ) の先( せん ) 進( しん ) 国( こく ) の高( こう ) 成( せい ) 長( ちょう ) 「資( し ) 本( ほん ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) の黄( おう ) 金( ごん ) 期( き ) 」の政( せい ) 策( さく ) 的( てき ) 支( し ) 柱( ちゅう ) でした。2008年金( ねんきん ) 融( ゆう ) 危( き ) 機( き ) でも各国( かっこく ) が事( じ ) 実( じつ ) 上( じょう ) ケインズ的( てき ) 政( せい ) 策( さく ) (大( だい ) 規( き ) 模( ぼ ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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)で恐( きょう ) 慌( こう ) の再( さい ) 来( らい ) を防( ふせ ) ぎました。 △ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) 1970年代( ねんだい ) 、 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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してもインフレと失( しつ ) 業( ぎょう ) が同( どう ) 時( じ ) 進( しん ) 行( こう ) する「スタグフレーション」に対( たい ) 応( おう ) できず威( い ) 信( しん ) を失墜( しっつい ) しました。政( せい ) 治( じ ) 家( か ) は好( こう ) 況( きょう ) 時( じ ) に支( し ) 出( しゅつ ) を絞( しぼ ) れないため、財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) が慢( まん ) 性( せい ) 化( か ) しやすいという実( じつ ) 務( む ) 上( じょう ) の欠陥( けっかん ) もあります。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) と2008年( ねん ) で「勝( しょう ) 利( り ) 」、1970年代( ねんだい ) で「敗北( はいぼく ) 」という評( ひょう ) 価( か ) です。危( き ) 機( き ) の型( かた ) によって有( ゆう ) 効( こう ) 性( せい ) が変( か ) わることを歴( れき ) 史( し ) が示( しめ ) した典( てん ) 型( けい ) 例( れい ) です。現( げん ) 在( ざい ) も「不( ふ ) 況( きょう ) 時( じ ) の応( おう ) 急( きゅう ) 処( しょ ) 置( ち ) 」としては各国( かっこく ) 政( せい ) 府( ふ ) の標( ひょう ) 準( じゅん ) 装( そう ) 備( び ) です。
インフレは、いつでもどこでも貨( か ) 幣( へい ) 的( てき ) 現( げん ) 象( しょう ) である
マネタリズム ミルトン・フリードマン(シカゴ学( がく ) 派( は ) )
核( かく ) 心( しん ) :経済( けいざい ) の変( へん ) 動( どう ) を決( き ) める最( さい ) 大( だい ) の要( よう ) 因( いん ) は「お金( かね ) の量( りょう ) 」です。インフレは政( せい ) 府( ふ ) ・中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) がお金( かね ) を刷( す ) りすぎた結果( けっか ) であり、 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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による景( けい ) 気( き ) 刺( し ) 激( げき ) は長( ちょう ) 期( き ) 的( てき ) には物価( ぶっか ) 上( じょう ) 昇( しょう ) を招( まね ) くだけです。政( せい ) 府( ふ ) は裁( さい ) 量( りょう ) 的( てき ) な介( かい ) 入( にゅう ) をやめ、貨( か ) 幣( へい ) 供( きょう ) 給( きゅう ) 量( りょう ) を一定( いってい ) 率( りつ ) で増( ふ ) やすルールに徹( てっ ) するべきです。スーパーでの値( ね ) 上( あ ) がりが続( つづ ) くと感( かん ) じるとき、マネタリズムはそれを「お金( かね ) が増( ふ ) えすぎたサイン」だと説( せつ ) 明( めい ) します。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み フリードマンとフェルプスが1970年代( ねんだい ) のスタグフレーションを事( じ ) 前( ぜん ) に予( よ ) 言( げん ) し的( てき ) 中( ちゅう ) させました(フィリップス曲( きょく ) 線( せん ) の崩( ほう ) 壊( かい ) )。「金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) こそ物価( ぶっか ) 安( あん ) 定( てい ) の鍵( かぎ ) 」という発想( はっそう ) は、現( げん ) 代( だい ) の中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の独( どく ) 立( りつ ) 性( せい ) とインフレ目( もく ) 標( ひょう ) 政( せい ) 策( さく ) の思( し ) 想( そう ) 的( てき ) 土( ど ) 台( だい ) になりました。
△ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) 肝心( かんじん ) の「貨( か ) 幣( へい ) 供( きょう ) 給( きゅう ) 量( りょう ) ターゲット」は1980年代( ねんだい ) に各国( かっこく ) で試( ため ) されました。しかし、貨( か ) 幣( へい ) と物価( ぶっか ) の関( かん ) 係( けい ) が不( ふ ) 安( あん ) 定( てい ) で、実( じつ ) 務( む ) 的( てき ) には機( き ) 能( のう ) せず放( ほう ) 棄( き ) されました。理( り ) 念( ねん ) は勝( か ) ちましたが、具( ぐ ) 体( たい ) 的( てき ) な処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は敗( やぶ ) れた珍( めずら ) しい例( れい ) です。ただしマネタリスト側( がわ ) は「FRBが実際( じっさい ) に操( そう ) 作( さ ) したのは貨( か ) 幣( へい ) 量( りょう ) そのものではなく準( じゅん ) 備( び ) 預( よ ) 金( きん ) であり、真( しん ) に試( ため ) されたとは言( い ) えない」と反( はん ) 論( ろん ) しており、この評( ひょう ) 価( か ) は決着( けっちゃく ) していません。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :1980年( ねん ) 前( ぜん ) 後( ご ) 、FRBのボルカー議( ぎ ) 長( ちょう ) が強( きょう ) 烈( れつ ) な金( きん ) 融( ゆう ) 引( ひ ) き締( し ) めでインフレを退( たい ) 治( じ ) し、「金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) の力( ちから ) 」を証( しょう ) 明( めい ) しました。ただしその後( あと ) の 量( りょう ) 的( てき ) 緩( かん ) 和( わ ) 量( りょう ) 的( てき ) 緩( かん ) 和( わ ) 金( きん ) 利( り ) をこれ以( い ) 上( じょう ) 下( さ ) げられない時( とき ) 、中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が国( こく ) 債( さい ) などを大( たい ) 量( りょう ) 購( こう ) 入( にゅう ) する政( せい ) 策( さく ) 。
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(2008年( ねん ) 以( い ) 降( こう ) )では貨( か ) 幣( へい ) 量( りょう ) が激( げき ) 増( ぞう ) してもインフレが起( お ) きず、単( たん ) 純( じゅん ) な貨( か ) 幣( へい ) 数( すう ) 量( りょう ) 説( せつ ) は修( しゅう ) 正( せい ) を迫( せま ) られました。一方( いっぽう ) 、2020〜21年( ねん ) にM2が年( ねん ) 率( りつ ) 17%( パーセント ) 超( ちょう ) で急( きゅう ) 増( ぞう ) した局( きょく ) 面( めん ) では、貨( か ) 幣( へい ) 量( りょう ) に注( ちゅう ) 目( もく ) した論( ろん ) 者( しゃ ) がインフレの加( か ) 速( そく ) を事( じ ) 前( ぜん ) に警( けい ) 告( こく ) して的( てき ) 中( ちゅう ) させており(当( とう ) 時( じ ) 、FRBは「一時( いちじ ) 的( てき ) 」と判( はん ) 断( だん ) していました)、「貨( か ) 幣( へい ) 量( りょう ) はもう見( み ) なくてよい」と言( い ) い切( き ) れるわけでもありません。 バブルの犯( はん ) 人( にん ) は中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) だ
オーストリア学( がく ) 派( は ) ミーゼス、ハイエク(1974年( ねん ) ノーベル賞( しょう ) )/現( げん ) 代( だい ) ではリバタリアンの思( し ) 想( そう ) 的( てき ) 支( し ) 柱( ちゅう )
核( かく ) 心( しん ) :好( こう ) 不( ふ ) 況( きょう ) の波( なみ ) は、中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が金( きん ) 利( り ) (お金( かね ) を借( か ) りるときに上( うわ ) 乗( の ) せして払( はら ) う割( わり ) 合( あい ) 。預( あず ) ける側( がわ ) は逆( ぎゃく ) に受( う ) け取( と ) る)を人( じん ) 為( い ) 的( てき ) に低( ひく ) く抑( おさ ) えることで生( う ) まれます。安( やす ) すぎるお金( かね ) が過( か ) 剰( じょう ) 投( とう ) 資( し ) (バブル)を生( う ) み、その崩( ほう ) 壊( かい ) が不( ふ ) 況( きょう ) になります。だから不( ふ ) 況( きょう ) の「治( ち ) 療( りょう ) 」に金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) を使( つか ) うのは、二日酔( ふつかよ ) いを迎( むか ) え酒( ざけ ) で治( なお ) すようなものです。政( せい ) 府( ふ ) と中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の裁( さい ) 量( りょう ) は極( きょく ) 小( しょう ) 化( か ) すべきだと説( と ) きます。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み 「低( てい ) 金( きん ) 利( り ) の長( ちょう ) 期( き ) 化( か ) が資( し ) 産( さん ) バブルを育( そだ ) てる」という洞( どう ) 察( さつ ) は、2000年代( ねんだい ) の住( じゅう ) 宅( たく ) バブルなどの説( せつ ) 明( めい ) として一定( いってい ) の説得( せっとく ) 力( りょく ) を持( も ) ちます。ハイエクの「分( ぶん ) 散( さん ) した知( ち ) 識( しき ) は中( ちゅう ) 央( おう ) 計( けい ) 画( かく ) では扱( あつか ) えない」という議( ぎ ) 論( ろん ) は、計( けい ) 画( かく ) 経済( けいざい ) 批( ひ ) 判( はん ) として歴( れき ) 史( し ) 的( てき ) に正( ただ ) しかったと評( ひょう ) 価( か ) されています。
△ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) 「不( ふ ) 況( きょう ) は清( せい ) 算( さん ) に任( まか ) せよ」という処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) 期( き ) に実践( じっせん ) され、事( じ ) 態( たい ) を悪化( あっか ) させたというのが通( つう ) 説( せつ ) です。ただしオーストリア学( がく ) 派( は ) 側( がわ ) は、当( とう ) 時( じ ) のフーヴァー政( せい ) 権( けん ) はむしろ介( かい ) 入( にゅう ) 的( てき ) であり「我々( われわれ ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は実践( じっせん ) されていない」と反( はん ) 論( ろん ) しています(ロスバード『アメリカの大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) 』)。またハイエク自( じ ) 身( しん ) も後( こう ) 年( ねん ) 、二次( にじ ) 的( てき ) デフレーションへの金( きん ) 融( ゆう ) 的( てき ) な対( たい ) 応( おう ) を認( みと ) め、1930年代( ねんだい ) の立場( たちば ) を修( しゅう ) 正( せい ) しました。数( すう ) 理( り ) モデルや統( とう ) 計( けい ) 的( てき ) 検( けん ) 証( しょう ) を重( じゅう ) 視( し ) しない方( ほう ) 法( ほう ) 論( ろん ) のため、主( しゅ ) 流( りゅう ) 学界( がっかい ) ではほぼ扱( あつか ) われません。一( いち ) 部( ぶ ) の論( ろん ) 者( しゃ ) が唱( とな ) えたQE後( あと ) のハイパーインフレ予( よ ) 測( そく ) は外( はず ) れました(学( がく ) 派( は ) の理( り ) 論( ろん ) 命( めい ) 題( だい ) そのものではありません)。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :計( けい ) 画( かく ) 経済( けいざい ) 批( ひ ) 判( はん ) では勝( しょう ) 利( り ) という評( ひょう ) 価( か ) です。恐( きょう ) 慌( こう ) への処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は通( つう ) 説( せつ ) では敗北( はいぼく ) とされていますが、当( とう ) 事( じ ) 者( しゃ ) は現( げん ) 在( ざい ) も反( はん ) 論( ろん ) しています(上( じょう ) 記( き ) 参( さん ) 照( しょう ) )。学界( がっかい ) での地( ち ) 位( い ) は低( ひく ) いものの、暗( あん ) 号( ごう ) 資( し ) 産( さん ) コミュニティや「中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) 不( ふ ) 信( しん ) 」の思( し ) 想( そう ) として民( みん ) 間( かん ) で根強( ねづよ ) い人( にん ) 気( き ) を保( たも ) っています。
いいとこ取( と ) りの「現( げん ) 在( ざい ) の主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 」
ニューケインジアン(新( あたら ) しい新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 総( そう ) 合( ごう ) ) バーナンキ、イエレン、クルーグマン、現( げん ) 代( だい ) のほぼ全( すべ ) ての中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) ・財( ざい ) 務( む ) 省( しょう ) ・IMF
核( かく ) 心( しん ) :ケインズと新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) ・マネタリズムの融( ゆう ) 合( ごう ) です。平( へい ) 時( じ ) は市( し ) 場( じょう ) と金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) (中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) のインフレ目( もく ) 標( ひょう ) ≒( およそ ) 2%( パーセント ) )に任( まか ) せ、深( しん ) 刻( こく ) な不( ふ ) 況( きょう ) 時( じ ) のみ 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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を発( はつ ) 動( どう ) します。「普( ふ ) 段( だん ) は市( し ) 場( じょう ) 、危( き ) 機( き ) には政( せい ) 府( ふ ) 」という役( やく ) 割( わり ) 分( ぶん ) 担( たん ) です。今日( きょう ) の経済( けいざい ) 政( せい ) 策( さく ) の実質( じっしつ ) 的( てき ) なOSです。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み 1980年代( ねんだい ) 半( なか ) ば〜2007年( ねん ) の物価( ぶっか ) と成( せい ) 長( ちょう ) が安( あん ) 定( てい ) した「大( だい ) 平( へい ) 穏( おん ) 期( き ) (Great Moderation)」を実( じつ ) 現( げん ) したとされています。2008年( ねん ) とコロナ禍( か ) でも、この枠組( わくぐ ) みの応( おう ) 用( よう ) (ゼロ金( きん ) 利( り ) +QE+財( ざい ) 政( せい ) )で恐( きょう ) 慌( こう ) への転( てん ) 落( らく ) を2度( ど ) 回( かい ) 避( ひ ) した実績( じっせき ) があります。 △ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) 「安( あん ) 定( てい ) 」の裏( うら ) で金( きん ) 融( ゆう ) リスクと格( かく ) 差( さ ) が蓄( ちく ) 積( せき ) し、2008年( ねん ) 危( き ) 機( き ) を防( ふせ ) げませんでした。左( さ ) 派( は ) からは 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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に傾( かたむ ) きすぎと批( ひ ) 判( はん ) され(→MMTの台( たい ) 頭( とう ) )、右( う ) 派( は ) からは介( かい ) 入( にゅう ) しすぎと批( ひ ) 判( はん ) されます。折衷( せっちゅう ) ゆえの理( り ) 論( ろん ) 的( てき ) 一貫( いっかん ) 性( せい ) の弱( よわ ) さがあります。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :現( げん ) 在( ざい ) 進( しん ) 行( こう ) 形( けい ) で審判( しんぱん ) 中( ちゅう ) です。2021〜23年( ねん ) の世( せ ) 界( かい ) 的( てき ) インフレを利( り ) 上( あ ) げで(深( しん ) 刻( こく ) な不( ふ ) 況( きょう ) を起( お ) こさず)鎮( ちん ) 静( せい ) 化( か ) させつつあることは、この枠組( わくぐ ) みの実( じつ ) 務( む ) 的( てき ) な強( つよ ) さを示( しめ ) したと評( ひょう ) 価( か ) する声( こえ ) が多( おお ) いです。一方( いっぽう ) で、そもそもインフレ予( よ ) 測( そく ) を外( はず ) したこと自( じ ) 体( たい ) への批( ひ ) 判( はん ) も残( のこ ) ります。原( げん ) 因( いん ) 分( ぶん ) 析( せき ) では、バーナンキ=ブランシャールらが供( きょう ) 給( きゅう ) ショックの寄( き ) 与( よ ) の大( おお ) きさを実証( じっしょう ) 的( てき ) に示( しめ ) した研( けん ) 究( きゅう ) が、主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の説( せつ ) 明( めい ) の中( ちゅう ) 心( しん ) になりつつあります。一方( いっぽう ) で、財( ざい ) 政( せい ) と物価( ぶっか ) 水( すい ) 準( じゅん ) を直結( ちょっけつ ) させる財( ざい ) 政( せい ) 物価( ぶっか ) 水( すい ) 準( じゅん ) 理( り ) 論( ろん ) (FTPL)も有( ゆう ) 力( りょく ) な潮( ちょう ) 流( りゅう ) として台( たい ) 頭( とう ) しています。詳( くわ ) しくは深掘( ふかぼ ) りページ「 主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 経済( けいざい ) 学( がく ) ってなに?」もご覧( らん ) ください。 財( ざい ) 源( げん ) の制( せい ) 約( やく ) は「お金( かね ) 」ではなく「インフレ」
MMT(現( げん ) 代( だい ) 貨( か ) 幣( へい ) 理( り ) 論( ろん ) ) ステファニー・ケルトン、L・ランダル・レイ/米( べい ) 民( みん ) 主( しゅ ) 社( しゃ ) 会( かい ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) 派( は ) や日本( にっぽん ) の反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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派( は ) が援( えん ) 用( よう )
核( かく ) 心( しん ) :自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) を発行( はっこう ) できる政( せい ) 府( ふ ) は財( ざい ) 政( せい ) 破( は ) 綻( たん ) しません。「財( ざい ) 源( げん ) がない」は誤( あやま ) りで、真( しん ) の制( せい ) 約( やく ) は実( じつ ) 物( ぶつ ) 資( し ) 源( げん ) の限( げん ) 界( かい ) =インフレです。だからインフレが起( お ) きない範( はん ) 囲( い ) で、完( かん ) 全( ぜん ) 雇( こ ) 用( よう ) のために政( せい ) 府( ふ ) はもっと支( し ) 出( しゅつ ) すべきです。税( ぜい ) は財( ざい ) 源( げん ) 調( ちょう ) 達( たつ ) ではなくインフレ抑( よく ) 制( せい ) と格( かく ) 差( さ ) 是( ぜ ) 正( せい ) の道( どう ) 具( ぐ ) です。給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) や減( げん ) 税( ぜい ) のニュースで「財( ざい ) 源( げん ) はどこにあるのか」と問( と ) われたとき、MMTの答( こた ) えは「問( と ) うべきは財( ざい ) 源( げん ) の有( う ) 無( む ) ではなく、インフレになるかどうかだ」というものです。
◎ 妥( だ ) 当( とう ) 性( せい ) ・強( つよ ) み 「自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) 建( だ ) て国( こく ) 債( さい ) (政( せい ) 府( ふ ) が発行( はっこう ) する借金( しゃっきん ) の証( しょう ) 書( しょ ) )はデフォルトしない」という記( き ) 述( じゅつ ) 自( じ ) 体( たい ) は、日本( にっぽん ) の状( じょう ) 況( きょう ) (巨( きょ ) 額( がく ) 債( さい ) 務( む ) でも低( てい ) 金( きん ) 利( り ) が続( つづ ) いた)と整( せい ) 合( ごう ) 的( てき ) です。2010年代( ねんだい ) の「財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) →即( そく ) 金( きん ) 利( り ) 急( きゅう ) 騰( とう ) ・インフレ」という主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の警( けい ) 告( こく ) が外( はず ) れ続( つづ ) けたことが追( お ) い風( かぜ ) になりました。 △ 批( ひ ) 判( はん ) ・弱( じゃく ) 点( てん ) インフレが起( お ) きたとき「増( ぞう ) 税( ぜい ) ・支( し ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) 」で抑( おさ ) えるとしますが、政( せい ) 治( じ ) 的( てき ) に機( き ) 動( どう ) 的( てき ) な増( ぞう ) 税( ぜい ) はほぼ不( ふ ) 可( か ) 能( のう ) です。2021〜23年( ねん ) のインフレ沈( ちん ) 静( せい ) 化( か ) に実際( じっさい ) に使( つか ) われたのはMMTの処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) (財( ざい ) 政( せい ) )ではなく主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の道( どう ) 具( ぐ ) (利( り ) 上( あ ) げ)でした。ただし、この3年間( ねんかん ) をどう評( ひょう ) 価( か ) するかは支( し ) 持( じ ) 派( は ) ・批( ひ ) 判( はん ) 派( は ) で見( み ) 方( かた ) が分( わ ) かれ、決着( けっちゃく ) していません(詳( くわ ) しくは深掘( ふかぼ ) り②「 コロナの審判( しんぱん ) 」)。為替( かわせ ) ・通( つう ) 貨( か ) の信( しん ) 認( にん ) リスクの扱( あつか ) いも弱( よわ ) いです。 歴( れき ) 史( し ) の審判( しんぱん ) :コロナ禍( か ) の大( だい ) 規( き ) 模( ぼ ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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は「事( じ ) 実( じつ ) 上( じょう ) のMMT実験( じっけん ) 」と呼( よ ) ばれました。結果( けっか ) は両( りょう ) 義( ぎ ) 的( てき ) でした──政( せい ) 府( ふ ) は破( は ) 綻( たん ) しなかった(MMTの主( しゅ ) 張( ちょう ) どおり)一方( いっぽう ) で、40年( ねん ) ぶりのインフレが起( お ) きました(制( せい ) 約( やく ) が本( ほん ) 当( とう ) にインフレであることも証( しょう ) 明( めい ) されました)。支( し ) 持( じ ) 派( は ) ・批( ひ ) 判( はん ) 派( は ) の双( そう ) 方( ほう ) が「自( じ ) 説( せつ ) の証( しょう ) 拠( こ ) 」として引( いん ) 用( よう ) しています。詳( くわ ) しくは深掘( ふかぼ ) りページ「 MMTってなに? 」もご覧( らん ) ください。 この地( ち ) 図( ず ) では扱( あつか ) いきれない、独( どく ) 立( りつ ) ページで深掘( ふかぼ ) りする2つの視( し ) 点( てん ) : 人間( にんげん ) の非( ひ ) 合( ごう ) 理( り ) 性( せい ) を研( けん ) 究( きゅう ) する行( こう ) 動( どう ) 経済( けいざい ) 学( がく ) は、独( どく ) 立( りつ ) した政( せい ) 策( さく ) 体( たい ) 系( けい ) というより各( かく ) 学( がく ) 派( は ) に吸( きゅう ) 収( しゅう ) された「補( ほ ) 正( せい ) レンズ」としての性( せい ) 格( かく ) が強( つよ ) いためこの6学派( がくは ) には数( かぞ ) えていませんが、深掘( ふかぼ ) りページ「行( こう ) 動( どう ) 経済( けいざい ) 学( がく ) ってなに?」で1本( いっぽん ) まるごと詳( くわ ) しく扱( あつか ) っています。マルクス経済( けいざい ) 学( がく ) は「利( り ) 益( えき ) はどこから生( う ) まれるか」という、本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) の財( ざい ) 政( せい ) ・金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) 比( ひ ) 較( かく ) とは異( こと ) なる軸( じく ) を問( と ) う理( り ) 論( ろん ) で、これも深掘( ふかぼ ) りページ「 中( ちゅう ) 学( がく ) 生( せい ) からわかる『資( し ) 本( ほん ) 論( ろん ) 』」で独( どく ) 立( りつ ) して掘( ほ ) り下( さ ) げています。(なお制( せい ) 度( ど ) 学( がく ) 派( は ) は、本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) が扱( あつか ) うマクロ政( せい ) 策( さく ) 論( ろん ) 争( そう ) の主( しゅ ) 要( よう ) プレーヤーには含( ふく ) めていません。) PART 2
一覧( いちらん ) 比( ひ ) 較( かく ) ── 同( おな ) じ質( しつ ) 問( もん ) に各( かく ) 学( がく ) 派( は ) はどう答( こた ) えるか → 表( ひょう ) は横( よこ ) にスクロールできます
※各( かく ) 学( がく ) 派( は ) 内( ない ) にも幅( はば ) があり、上( じょう ) 記( き ) は代( だい ) 表( ひょう ) 的( てき ) 立場( たちば ) の要( よう ) 約( やく ) です。
PART 3
局( きょく ) 面( めん ) 別( べつ ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) ── 同( おな ) じ「物価( ぶっか ) の異( い ) 常( じょう ) 」でも治( ち ) 療( りょう ) 法( ほう ) が正( せい ) 反( はん ) 対( たい ) になる 経済( けいざい ) 政( せい ) 策( さく ) の対( たい ) 立( りつ ) の多( おお ) くは、実( じつ ) は「いま起( お ) きているのはどの型( かた ) の病( びょう ) 気( き ) か」という診( しん ) 断( だん ) の違( ちが ) いから生( う ) まれます。需( じゅ ) 要( よう ) が熱( あつ ) すぎるのか、冷( ひ ) えすぎているのか、それとも供( きょう ) 給( きゅう ) 側( がわ ) が壊( こわ ) れているのか──型( かた ) が違( ちが ) えば、正( ただ ) しい薬( くすり ) も変( か ) わります。
図( ず ) 解( かい ) 3つの「物価( ぶっか ) の異( い ) 常( じょう ) 」を並( なら ) べて比( くら ) べる
① 需( じゅ ) 要( よう ) 過( か ) 熱( ねつ ) インフレ
▽ 蛇口( じゃぐち ) (お金( かね ) の流( りゅう ) 入( にゅう ) ) 全( ぜん ) 開( かい )
▽ 排( はい ) 水( すい ) 口( こう ) (税( ぜい ) ・貯( ちょ ) 蓄( ちく ) ) 細( ほそ ) い
水( すい ) 位( い ) (物価( ぶっか ) ) ↑ 上( じょう ) 昇( しょう )
買( か ) いたい量( りょう ) が生( せい ) 産( さん ) 能( のう ) 力( りょく ) を超( こ ) えている状( じょう ) 態( たい ) です。基( き ) 本( ほん ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は金( きん ) 融( ゆう ) 引( ひ ) き締( し ) め(利( り ) 上( あ ) げ)。
② デフレ・需( じゅ ) 要( よう ) 不( ふ ) 足( そく )
▽ 蛇口( じゃぐち ) (お金( かね ) の流( りゅう ) 入( にゅう ) ) 細( ほそ ) い
▽ 排( はい ) 水( すい ) 口( こう ) (税( ぜい ) ・貯( ちょ ) 蓄( ちく ) ) 全( ぜん ) 開( かい )
水( すい ) 位( い ) (物価( ぶっか ) ) ↓ 下( か ) 降( こう )
皆( みな ) が財( さい ) 布( ふ ) のひもを締( し ) める状( じょう ) 態( たい ) です。基( き ) 本( ほん ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は財( ざい ) 政( せい ) ・金( きん ) 融( ゆう ) の出( しゅつ ) 動( どう ) 。
③ コストプッシュインフレ
原( げん ) 材( ざい ) 料( りょう ) そのものが値( ね ) 上( あ ) がり ↑
水( みず ) そのものの値( ね ) 段( だん ) ↑
お金( かね ) の流( なが ) れ込( こ ) みではなく、原( げん ) 油( ゆ ) ・資( し ) 源( げん ) ・輸( ゆ ) 入( にゅう ) 品( ひん ) という「水( みず ) そのもの」が値( ね ) 上( あ ) がりする状( じょう ) 態( たい ) です。 全( ぜん ) 学( がく ) 派( は ) にとって最( さい ) 大( だい ) の難( なん ) 問( もん ) です。
※ この浴( よく ) 槽( そう ) のたとえは、お金( かね ) の流( なが ) れ込( こ ) みと吸( す ) い上( あ ) げのバランスを説( せつ ) 明( めい ) するための簡( かん ) 略( りゃく ) 図( ず ) です。実際( じっさい ) の物価( ぶっか ) は為替( かわせ ) や企( き ) 業( ぎょう ) の価( か ) 格( かく ) 転( てん ) 嫁( か ) など、たとえの外( そと ) 側( がわ ) にある要( よう ) 因( いん ) からも動( うご ) きます。この比( ひ ) 喩( ゆ ) はここまでにして、詳( くわ ) しい処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は下( した ) の表( ひょう ) で確( かく ) 認( にん ) してください。
① 需( じゅ ) 要( よう ) 過( か ) 熱( ねつ ) インフレ(ディマンドプル) 景( けい ) 気( き ) が良( よ ) すぎて、皆( みな ) の買( か ) いたい量( りょう ) が経済( けいざい ) の生( せい ) 産( さん ) 能( のう ) 力( りょく ) を超( こ ) えている状( じょう ) 態( たい ) です。例( れい ) :1960年代( ねんだい ) 末( まつ ) の米( べい ) 国( こく ) 、コロナ後( あと ) の米( べい ) 国( こく ) (需( じゅ ) 要( よう ) 側( がわ ) の要( よう ) 因( いん ) )。買( か ) い物( もの ) をしていて「何( なに ) を買( か ) っても値( ね ) 上( あ ) がりしている」と感( かん ) じるとき、背( はい ) 景( けい ) にはこうした需( じゅ ) 要( よう ) の過( か ) 熱( ねつ ) があります。
■ 歴( れき ) 史( し ) の教( きょう ) 訓( くん ) :この局( きょく ) 面( めん ) では「金( きん ) 融( ゆう ) 引( ひ ) き締( し ) め」の実績( じっせき ) が最( もっと ) も厚( あつ ) く、学( がく ) 派( は ) 間( かん ) の対( たい ) 立( りつ ) は比( ひ ) 較( かく ) 的( てき ) 小( ちい ) さいといえます。争( そう ) 点( てん ) は「どこまで景( けい ) 気( き ) を犠( ぎ ) 牲( せい ) にしてよいか」の程( てい ) 度( ど ) 問( もん ) 題( だい ) です。
② デフレ・需( じゅ ) 要( よう ) 不( ふ ) 足( そく ) の不( ふ ) 況( きょう ) 皆( みな ) が財( さい ) 布( ふ ) のひもを締( し ) め、物価( ぶっか ) と賃金( ちんぎん ) が下( さ ) がり続( つづ ) ける状( じょう ) 態( たい ) です。例( れい ) :1930年代( ねんだい ) の大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) 、1990年代( ねんだい ) 後( こう ) 半( はん ) 〜のデフレ期( き ) の日本( にっぽん ) 、2008年( ねん ) 後( ご ) の欧( おう ) 米( べい ) 。給( きゅう ) 料( りょう ) やボーナスがなかなか増( ふ ) えないと感( かん ) じる時( じ ) 期( き ) の多( おお ) くは、この局( きょく ) 面( めん ) と重( かさ ) なります。
■ 歴( れき ) 史( し ) の教( きょう ) 訓( くん ) :「放( ほう ) 置( ち ) 」は大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) で明( めい ) 確( かく ) に敗北( はいぼく ) しました。デフレ局( きょく ) 面( めん ) では「政( せい ) 府( ふ ) ・中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が動( うご ) くべき」でほぼ決着( けっちゃく ) しており、争( そう ) 点( てん ) は財( ざい ) 政( せい ) と金( きん ) 融( ゆう ) のどちらを主( しゅ ) 役( やく ) にするか、という点( てん ) です。
③ コストプッシュインフレ(供( きょう ) 給( きゅう ) ショック) 需( じゅ ) 要( よう ) は過( か ) 熱( ねつ ) していないのに、原( げん ) 油( ゆ ) ・資( し ) 源( げん ) ・輸( ゆ ) 入( にゅう ) 品( ひん ) の値( ね ) 上( あ ) がりや供( きょう ) 給( きゅう ) 網( もう ) の寸( すん ) 断( だん ) で物価( ぶっか ) が上( あ ) がる状( じょう ) 態( たい ) です。例( れい ) :1970年代( ねんだい ) の石( せき ) 油( ゆ ) 危( き ) 機( き ) 、2021〜23年( ねん ) (供( きょう ) 給( きゅう ) 側( がわ ) の要( よう ) 因( いん ) )、円( えん ) 安( やす ) 下( か ) の日本( にっぽん ) の輸( ゆ ) 入( にゅう ) インフレ。あなたが「電( でん ) 気( き ) 代( だい ) やガソリン代( だい ) は上( あ ) がるのに、給( きゅう ) 料( りょう ) は増( ふ ) えない」と感( かん ) じるとき、まさにこの局( きょく ) 面( めん ) に直( ちょく ) 面( めん ) しています。全( ぜん ) 学( がく ) 派( は ) にとって最( さい ) 大( だい ) の難( なん ) 問( もん ) です。
■ 歴( れき ) 史( し ) の教( きょう ) 訓( くん ) :この型( かた ) だけは「勝( しょう ) 者( しゃ ) 」がいまだ確( かく ) 定( てい ) していません。1970年代( ねんだい ) はケインズを、2021年( ねん ) は主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の予( よ ) 測( そく ) を挫( くじ ) きました。唯一( ゆいいつ ) 比較的( ひかくてき ) 健( けん ) 闘( とう ) してきたのは「持( じ ) 続( ぞく ) インフレ化( か ) させるかは中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) 次( し ) 第( だい ) 」というマネタリズム由( ゆ ) 来( らい ) の考( かんが ) え方( かた ) で、これは現( げん ) 在( ざい ) の中( ちゅう ) 銀( ぎん ) の「期( き ) 待( たい ) 管( かん ) 理( り ) 」に受( う ) け継( つ ) がれています。
PART 4
貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) という「土( ど ) 俵( ひょう ) 」── 理( り ) 論( ろん ) の正( ただ ) しさは通( つう ) 貨( か ) 体( たい ) 制( せい ) で変( か ) わる 見( み ) 落( お ) とされがちな最( さい ) 重( じゅう ) 要( よう ) ポイントがこれです。各( かく ) 理( り ) 論( ろん ) は、特( とく ) 定( てい ) の貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) を前( ぜん ) 提( てい ) に作( つく ) られています。「政( せい ) 府( ふ ) は破( は ) 綻( たん ) しない」も「インフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) 」も、土( ど ) 俵( ひょう ) (通( つう ) 貨( か ) 体( たい ) 制( せい ) )が変( か ) われば正( ただ ) しさの度( ど ) 合( あ ) いが変( か ) わります。歴( れき ) 史( し ) →現( げん ) 代( だい ) →将( しょう ) 来( らい ) の順( じゅん ) に見( み ) ていきます。
先( さき ) に読( よ ) むと分( わ ) かりやすい: お金( かね ) は生( う ) まれて、消( き ) える(信( しん ) 用( よう ) 創( そう ) 造( ぞう ) のしくみ)
歴( れき ) 史( し ) ①|〜1930年代( ねんだい )
金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) ── 「財( ざい ) 政( せい ) 破( は ) 綻( たん ) 」が本( ほん ) 当( とう ) に存( そん ) 在( ざい ) した世( せ ) 界( かい ) 通( つう ) 貨( か ) は金( きん ) と交( こう ) 換( かん ) が保( ほ ) 証( しょう ) され、政( せい ) 府( ふ ) は保( ほ ) 有( ゆう ) する金( きん ) の量( りょう ) 以( い ) 上( じょう ) にお金( かね ) を発行( はっこう ) できませんでした。この制( せい ) 度( ど ) 下( か ) では財( ざい ) 政( せい ) の制( せい ) 約( やく ) は物( ぶつ ) 理( り ) 的( てき ) に本( ほん ) 物( もの ) であり、「市( し ) 場( じょう ) に任( まか ) せ、政( せい ) 府( ふ ) は身( み ) の丈( たけ ) で暮( く ) らす」という古( こ ) 典( てん ) 派( は ) の世( せ ) 界( かい ) 観( かん ) は、制( せい ) 度( ど ) と整( せい ) 合( ごう ) 的( てき ) でした。
しかし大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) がこの土( ど ) 俵( ひょう ) ごと壊( こわ ) します。実証( じっしょう ) 研( けん ) 究( きゅう ) (アイケングリーンら)が示( しめ ) したのは、次( つぎ ) のような明( めい ) 確( かく ) なパターンです。 金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) に長( なが ) くしがみついた国( くに ) ほど不( ふ ) 況( きょう ) が深( ふか ) く、早( はや ) く離( り ) 脱( だつ ) した国( くに ) ほど早( はや ) く回( かい ) 復( ふく ) しました。金( きん ) の足( あし ) かせが、通( つう ) 貨( か ) 供( きょう ) 給( きゅう ) の拡( かく ) 大( だい ) も 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
もっと詳( くわ ) しく →
も封( ふう ) じていたのです。ケインズが金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) を「野( や ) 蛮( ばん ) な遺( い ) 物( ぶつ ) 」と呼( よ ) んだのはこの文( ぶん ) 脈( みゃく ) です。日本( にっぽん ) でも、金( きん ) 解( かい ) 禁( きん ) (1930年( ねん ) ・浜口( はまぐち ) 内( ない ) 閣( かく ) )が昭( しょう ) 和( わ ) 恐( きょう ) 慌( こう ) を深( しん ) 刻( こく ) 化( か ) させ、高( たか ) 橋( はし ) 是( これ ) 清( きよ ) が金( きん ) 輸( ゆ ) 出( しゅつ ) 再( さい ) 禁( きん ) 止( し ) と 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
もっと詳( くわ ) しく →
でいち早( はや ) く脱出( だっしゅつ ) させた経( けい ) 験( けん ) が、このパターンと重( かさ ) なります。
◎ 整( せい ) 合( ごう ) 的( てき ) :古( こ ) 典( てん ) 派( は ) ・オーストリア学( がく ) 派( は ) ✕ 成( せい ) 立( りつ ) 不( ふ ) 能( のう ) :MMT(通( つう ) 貨( か ) 発行( はっこう ) に物( ぶつ ) 理( り ) 的( てき ) 上( じょう ) 限( げん ) がある)
歴( れき ) 史( し ) ②|1944–1971
ブレトンウッズ体( たい ) 制( せい ) ── ケインズ政( せい ) 策( さく ) のために設計( せっけい ) された土( ど ) 俵( ひょう ) ドルだけが金( きん ) と交( こう ) 換( かん ) でき、各国( かっこく ) 通( つう ) 貨( か ) はドルに固( こ ) 定( てい ) されました。さらに国( こく ) 際( さい ) 資( し ) 本( ほん ) 移( い ) 動( どう ) が規( き ) 制( せい ) されていたため、各国( かっこく ) は投( とう ) 機( き ) 的( てき ) な資( し ) 金( きん ) 流( りゅう ) 出( しゅつ ) を恐( おそ ) れずに国( こく ) 内( ない ) の完( かん ) 全( ぜん ) 雇( こ ) 用( よう ) 政( せい ) 策( さく ) (=ケインズ政( せい ) 策( さく ) )に専( せん ) 念( ねん ) できました。 「資( し ) 本( ほん ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) の黄( おう ) 金( ごん ) 期( き ) 」はケインズ理( り ) 論( ろん ) の勝( しょう ) 利( り ) であると同( どう ) 時( じ ) に、それが機( き ) 能( のう ) しやすいよう設計( せっけい ) された制( せい ) 度( ど ) の産( さん ) 物( ぶつ ) でもあった、というのが公( こう ) 平( へい ) な見( み ) 方( かた ) です。
この体( たい ) 制( せい ) は、米( べい ) 国( こく ) 自( じ ) 身( しん ) の財( ざい ) 政( せい ) 膨( ぼう ) 張( ちょう ) (ベトナム戦( せん ) 争( そう ) ・社( しゃ ) 会( かい ) 保( ほ ) 障( しょう ) )で金( きん ) が流( りゅう ) 出( しゅつ ) したことで揺( ゆ ) らぎました。そして1971年( ねん ) のニクソンショック(金( きん ) ・ドル交( こう ) 換( かん ) 停( てい ) 止( し ) )で崩( ほう ) 壊( かい ) します。
◎ 整( せい ) 合( ごう ) 的( てき ) :ケインズ経済( けいざい ) 学( がく ) (黄( おう ) 金( ごん ) 期( き ) ) ✕ 制( せい ) 度( ど ) の矛( む ) 盾( じゅん ) を突( つ ) いた:マネタリズム(固( こ ) 定( てい ) 相( そう ) 場( ば ) の持( じ ) 続( ぞく ) 不( ふ ) 能( のう ) を指( し ) 摘( てき ) )
現( げん ) 代( だい ) |1971–現( げん ) 在( ざい )
不( ふ ) 換( かん ) 紙( し ) 幣( へい ) (フィアット)+変( へん ) 動( どう ) 相( そう ) 場( ば ) ── 「信( しん ) 認( にん ) 」だけが錨( いかり ) の世( せ ) 界( かい ) 金( きん ) という物( ぶつ ) 理( り ) 的( てき ) な錨( いかり ) を失( うしな ) い、通( つう ) 貨( か ) の価( か ) 値( ち ) を支( ささ ) えるのは信( しん ) 認( にん ) のみになりました。その直( ちょく ) 後( ご ) に起( お ) きたのが1970年代( ねんだい ) の大( だい ) インフレ──「錨( いかり ) のない通( つう ) 貨( か ) は放( はな ) っておくと膨( ぼう ) 張( ちょう ) する」ことの実地( じっち ) 証( しょう ) 明( めい ) です。世( せ ) 界( かい ) はその教( きょう ) 訓( くん ) から、金( きん ) の代( か ) わりに「独( どく ) 立( りつ ) した中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) +インフレ目( もく ) 標( ひょう ) 」という 人( じん ) 為( い ) 的( てき ) な錨( いかり ) を発( はつ ) 明( めい ) し、これが現( げん ) 在( ざい ) の体( たい ) 制( せい ) です。
現( げん ) 代( だい ) の視( し ) 点( てん ) で重( じゅう ) 要( よう ) なのは、同( おな ) じフィアット時( じ ) 代( だい ) でも国( くに ) によって土( ど ) 俵( ひょう ) が全( まった ) く違( ちが ) うということです。MMTの「政( せい ) 府( ふ ) は破( は ) 綻( たん ) しない」が(記( き ) 述( じゅつ ) として)成( な ) り立( た ) つのは、日本( にっぽん ) や米( べい ) 国( こく ) のように①自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) 建( だ ) てで借金( しゃっきん ) し、②変( へん ) 動( どう ) 相( そう ) 場( ば ) 制( せい ) を採( と ) る国( くに ) だけです。通( つう ) 貨( か ) 主( しゅ ) 権( けん ) をユーロに譲( ゆず ) ったギリシャは2010年代( ねんだい ) に実際( じっさい ) に破( は ) 綻( たん ) の淵( ふち ) に立( た ) ち、ドル建( だ ) てで借金( しゃっきん ) した新( しん ) 興( こう ) 国( こく ) は通( つう ) 貨( か ) 危( き ) 機( き ) を繰( く ) り返( かえ ) してきました。 「日本( にっぽん ) とギリシャはなぜ違( ちが ) う運( うん ) 命( めい ) を辿( たど ) ったか」の答( こた ) えは、理( り ) 論( ろん ) の優( ゆう ) 劣( れつ ) ではなく土( ど ) 俵( ひょう ) の違( ちが ) い にあります。
◎ この土( ど ) 俵( ひょう ) で初( はじ ) めて成( せい ) 立( りつ ) :MMT・ニューケインジアン ◎ 教( きょう ) 訓( くん ) が制( せい ) 度( ど ) 化( か ) :マネタリズム(中( ちゅう ) 銀( ぎん ) の独( どく ) 立( りつ ) 性( せい ) ) △ 通( つう ) 貨( か ) 主( しゅ ) 権( けん ) のない国( くに ) (ユーロ圏( けん ) ・ドル建( だ ) て債( さい ) 務( む ) 国( こく ) )には適( てき ) 用( よう ) 不( ふ ) 可( か ) :MMT
将( しょう ) 来( らい ) |2020年代( ねんだい ) 〜
次( つぎ ) の土( ど ) 俵( ひょう ) はどれか ── 3つの潮( ちょう ) 流( りゅう ) と、勝( しょう ) 者( しゃ ) が変( か ) わる可( か ) 能( のう ) 性( せい ) 貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) はいま、約( やく ) 50年( ねん ) ぶりの再( さい ) 編( へん ) 期( き ) に入( はい ) っている可( か ) 能( のう ) 性( せい ) があります。どの潮( ちょう ) 流( りゅう ) が主( しゅ ) 流( りゅう ) になるかで、「次( つぎ ) の時( じ ) 代( だい ) に正( ただ ) しくなる理( り ) 論( ろん ) 」が変( か ) わります。
① CBDC(中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) デジタル通( つう ) 貨( か ) )
国( こく ) 民( みん ) が中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の発行( はっこう ) するデジタル通( つう ) 貨( か ) を直( ちょく ) 接( せつ ) 保( ほ ) 有( ゆう ) する世( せ ) 界( かい ) です(実際( じっさい ) の設計( せっけい ) は銀( ぎん ) 行( こう ) を介( かい ) 在( ざい ) させる案( あん ) が主( しゅ ) 流( りゅう ) です)。給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) の即( そく ) 時( じ ) 配( はい ) 布( ふ ) や金( きん ) 利( り ) の直( ちょく ) 接( せつ ) 適( てき ) 用( よう ) が技( ぎ ) 術( じゅつ ) 的( てき ) に可( か ) 能( のう ) になり、金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) と財( ざい ) 政( せい ) 政( せい ) 策( さく ) の境( きょう ) 界( かい ) が溶( と ) ける可( か ) 能( のう ) 性( せい ) があります。政( せい ) 府( ふ ) の経済( けいざい ) コントロール能( のう ) 力( りょく ) は史( し ) 上( じょう ) 最( さい ) 大( だい ) になります。 追( お ) い風( かぜ ) になる理( り ) 論( ろん ) → MMT・ケインズ的( てき ) な裁( さい ) 量( りょう ) 介( かい ) 入( にゅう ) (一方( いっぽう ) で監( かん ) 視( し ) 社( しゃ ) 会( かい ) 化( か ) ・銀( ぎん ) 行( こう ) システムの空( くう ) 洞( どう ) 化( か ) が最( さい ) 大( だい ) の論( ろん ) 点( てん ) )
② 暗( あん ) 号( ごう ) 資( し ) 産( さん ) ・「デジタル金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) 」
発行( はっこう ) 上( じょう ) 限( げん ) のあるビットコインは、思( し ) 想( そう ) 的( てき ) には「政( せい ) 府( ふ ) にお金( かね ) を刷( す ) らせるな」という金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) への回( かい ) 帰( き ) 願( がん ) 望( ぼう ) であり、 オーストリア学( がく ) 派( は ) の理( り ) 論( ろん ) をコードで実装( じっそう ) したもの だといえます。ハイエクが構( こう ) 想( そう ) した「通( つう ) 貨( か ) 発行( はっこう ) の民( みん ) 間( かん ) 競( きょう ) 争( そう ) 」がステーブルコインとして部( ぶ ) 分( ぶん ) 的( てき ) に現( げん ) 実( じつ ) 化( か ) しつつあります。 追( お ) い風( かぜ ) になる理( り ) 論( ろん ) → オーストリア学( がく ) 派( は ) (一方( いっぽう ) で価( か ) 格( かく ) 変( へん ) 動( どう ) の激( はげ ) しさが「貨( か ) 幣( へい ) 」としての実( じつ ) 用( よう ) 性( せい ) の壁( かべ ) )
③ 基( き ) 軸( じく ) 通( つう ) 貨( か ) の多( た ) 極( きょく ) 化( か ) ・分( ぶん ) 断( だん )
ドル基( き ) 軸( じく ) への挑( ちょう ) 戦( せん ) (決済( けっさい ) 網( もう ) の分( ぶん ) 断( だん ) 、資( し ) 源( げん ) 国( こく ) の非( ひ ) ドル決済( けっさい ) 、金( きん ) 準( じゅん ) 備( び ) の積( つ ) み増( ま ) し)が進( すす ) めば、米( べい ) 国( こく ) が享( きょう ) 受( じゅ ) してきた「基( き ) 軸( じく ) 通( つう ) 貨( か ) 特権( とっけん ) 」(自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) で無( む ) 限( げん ) に対( たい ) 外( がい ) 決済( けっさい ) できる立場( たちば ) )が縮( しゅく ) 小( しょう ) します。財( ざい ) 政( せい ) 制( せい ) 約( やく ) の緩( ゆる ) さは通( つう ) 貨( か ) の国( こく ) 際( さい ) 的( てき ) 地( ち ) 位( い ) に依( い ) 存( ぞん ) することが再( さい ) 確( かく ) 認( にん ) されます。 再( さい ) 評( ひょう ) 価( か ) される視( し ) 点( てん ) → 「信( しん ) 認( にん ) は無( む ) 限( げん ) ではない」というMMT批( ひ ) 判( はん ) 側( がわ ) の論( ろん ) 点( てん ) 歴( れき ) 史( し ) のパターンに従( したが ) えば、制( せい ) 度( ど ) が変( か ) わるとき、旧( きゅう ) 制( せい ) 度( ど ) の勝( しょう ) 者( しゃ ) 理( り ) 論( ろん ) は次( つぎ ) の敗( はい ) 者( しゃ ) になりやすい傾( けい ) 向( こう ) があります。金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) の崩( ほう ) 壊( かい ) が古( こ ) 典( てん ) 派( は ) を、ブレトンウッズの崩( ほう ) 壊( かい ) がケインズを主( しゅ ) 導( どう ) 権( けん ) の座( ざ ) から降( お ) ろしたように、フィアット体( たい ) 制( せい ) の変( へん ) 質( しつ ) は現( げん ) 在( ざい ) の主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) (インフレ目( もく ) 標( ひょう ) レジーム)への審判( しんぱん ) になるかもしれません。
図( ず ) 解( かい ) 理( り ) 論( ろん ) の正( ただ ) しさは「土( ど ) 俵( ひょう ) 」で変( か ) わる ── 学( がく ) 派( は ) ×貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) の一覧( いちらん )
→ 表( ひょう ) は横( よこ ) にスクロールできます
※MMTがフィアット体( たい ) 制( せい ) で成( せい ) 立( りつ ) するのは、自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) を発行( はっこう ) し変( へん ) 動( どう ) 相( そう ) 場( ば ) 制( せい ) を採( と ) る国( くに ) に限( かぎ ) られます(ユーロ加( か ) 盟( めい ) 国( こく ) やドル建( だ ) て債( さい ) 務( む ) 国( こく ) には適( てき ) 用( よう ) 不( ふ ) 可( か ) 、詳( くわ ) しくは上( じょう ) 記( き ) 本( ほん ) 文( ぶん ) 参( さん ) 照( しょう ) )。「―」は本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) 内( ない ) でこの学( がく ) 派( は ) とこの制( せい ) 度( ど ) の組( く ) み合( あ ) わせを明( めい ) 示( じ ) 的( てき ) に評( ひょう ) 価( か ) していないことを示( しめ ) します(整( せい ) 合( ごう ) 的( てき ) でも不( ふ ) 整( せい ) 合( ごう ) でもないという判( はん ) 定( てい ) ではありません)。
PART 5
歴( れき ) 史( し ) の法( ほう ) 廷( てい ) ── 危( き ) 機( き ) のたびに、どの理( り ) 論( ろん ) が裁( さば ) かれたか ※以( い ) 下( か ) の「勝( しょう ) 訴( そ ) ・敗( はい ) 訴( そ ) 」は、経済( けいざい ) 学( がく ) 史( し ) で広( ひろ ) く共( きょう ) 有( ゆう ) されている評( ひょう ) 価( か ) をわかりやすく要( よう ) 約( やく ) したものです。歴( れき ) 史( し ) の解( かい ) 釈( しゃく ) には学( がく ) 派( は ) ごとに異( い ) 論( ろん ) があり(例( れい ) :大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) の主( しゅ ) 因( いん ) を財( ざい ) 政( せい ) ではなく金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) の失敗( しっぱい ) に求( もと ) める見( み ) 方( かた ) )、確( かく ) 定( てい ) 判( はん ) 決( けつ ) ではなく「通( つう ) 説( せつ ) の整( せい ) 理( り ) 」としてお読( よ ) みください。
1929–1939
世( せ ) 界( かい ) 大( だい ) 恐( きょう ) 慌( こう ) 「市( し ) 場( じょう ) に任( まか ) せれば回( かい ) 復( ふく ) する」という古( こ ) 典( てん ) 派( は ) の教( おし ) え( PART 1 参( さん ) 照( しょう ) )に従( したが ) い、各国( かっこく ) は 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
もっと詳( くわ ) しく →
・静( せい ) 観( かん ) しましたが、米( べい ) 国( こく ) の失( しつ ) 業( ぎょう ) 率( りつ ) は約( やく ) 25%( パーセント ) へ達( たっ ) しました。ケインズが『一般( いっぱん ) 理( り ) 論( ろん ) 』で需( じゅ ) 要( よう ) 不( ふ ) 足( そく ) 論( ろん ) を提( てい ) 示( じ ) しました。回( かい ) 復( ふく ) の主( しゅ ) 因( いん ) については、ニューディールと戦( せん ) 時( じ ) 支( し ) 出( しゅつ ) という財( ざい ) 政( せい ) 面( めん ) を重( おも ) く見( み ) る説( せつ ) と、金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) 離( り ) 脱( だつ ) による金( きん ) 融( ゆう ) 拡( かく ) 張( ちょう ) を重( おも ) く見( み ) る説( せつ ) ( PART 4 参( さん ) 照( しょう ) )があり、現( げん ) 在( ざい ) は後( こう ) 者( しゃ ) を主( しゅ ) 因( いん ) とする実証( じっしょう ) 研( けん ) 究( きゅう ) が有( ゆう ) 力( りょく ) です。
敗( はい ) 訴( そ ) :古( こ ) 典( てん ) 派( は ) の自( じ ) 己( こ ) 調( ちょう ) 整( せい ) 論( ろん ) 勝( しょう ) 訴( そ ) :ケインズ 1945–1970
資( し ) 本( ほん ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) の黄( おう ) 金( ごん ) 期( き ) ケインズ政( せい ) 策( さく ) を採( さい ) 用( よう ) した先( せん ) 進( しん ) 各国( かっこく ) は高( こう ) 成( せい ) 長( ちょう ) ・低( てい ) 失( しつ ) 業( ぎょう ) ・中( ちゅう ) 間( かん ) 層( そう ) の拡( かく ) 大( だい ) を同( どう ) 時( じ ) に達成( たっせい ) しました。「経済( けいざい ) は制( せい ) 御( ぎょ ) できる」という自( じ ) 信( しん ) が頂( ちょう ) 点( てん ) に達( たっ ) した時( じ ) 代( だい ) でした。
勝( しょう ) 訴( そ ) :ケインズ(全( ぜん ) 盛( せい ) 期( き ) ) 1971
ニクソンショック ── 土( ど ) 俵( ひょう ) そのものの崩( ほう ) 壊( かい ) 米( べい ) 国( こく ) が金( きん ) ・ドル交( こう ) 換( かん ) を停( てい ) 止( し ) し、金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) の系( けい ) 譜( ふ ) が完( かん ) 全( ぜん ) に終( しゅう ) 了( りょう ) しました。不( ふ ) 換( かん ) 紙( し ) 幣( へい ) そのものには歴( れき ) 史( し ) 上( じょう ) の先( せん ) 例( れい ) があります。しかし、主( しゅ ) 要( よう ) 国( こく ) のすべてが金( きん ) の裏( うら ) 付( づ ) けを持( も ) たない通( つう ) 貨( か ) で恒( こう ) 常( じょう ) 的( てき ) に経済( けいざい ) を運( うん ) 営( えい ) する体( たい ) 制( せい ) は、世( せ ) 界( かい ) システムとしてこれが初( はじ ) めてでした。この制( せい ) 度( ど ) 転( てん ) 換( かん ) こそが、直( ちょく ) 後( ご ) の大( だい ) インフレの土( ど ) 壌( じょう ) となり、のちにMMTのような理( り ) 論( ろん ) が成( せい ) 立( りつ ) する前( ぜん ) 提( てい ) 条( じょう ) 件( けん ) にもなりました(PART 4参照( さんしょう ) )。
判( はん ) 定( てい ) :理( り ) 論( ろん ) ではなく「貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) 」の転( てん ) 換( かん ) 点( てん ) 。以( い ) 後( ご ) の全( すべ ) ての論( ろん ) 争( そう ) の前( ぜん ) 提( てい ) が変( か ) わりました 1970年代( ねんだい )
スタグフレーション 石( せき ) 油( ゆ ) 危( き ) 機( き ) を機( き ) に、インフレと失( しつ ) 業( ぎょう ) が同( どう ) 時( じ ) 進( しん ) 行( こう ) しました。「 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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すれば失( しつ ) 業( ぎょう ) は減( へ ) る」というケインズ的( てき ) 処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) が機( き ) 能( のう ) 不( ふ ) 全( ぜん ) に陥( おちい ) りました。これを事( じ ) 前( ぜん ) に予( よ ) 言( げん ) していたフリードマンとフェルプスの株( かぶ ) が急( きゅう ) 騰( とう ) し、経済( けいざい ) 学( がく ) の主( しゅ ) 導( どう ) 権( けん ) が交( こう ) 代( たい ) しました。
敗( はい ) 訴( そ ) :素( そ ) 朴( ぼく ) なケインズ主( しゅ ) 義( ぎ ) 勝( しょう ) 訴( そ ) :マネタリズムの予( よ ) 言( げん ) 1979–1985
ボルカー・ショック FRBが 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が上( あ ) げ下( さ ) げする基( き ) 準( じゅん ) の金( きん ) 利( り ) 。住( じゅう ) 宅( たく ) ローンや預( よ ) 金( きん ) の金( きん ) 利( り ) にも波( は ) 及( きゅう ) する。
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を20%( パーセント ) 近( ちか ) くまで引( ひ ) き上( あ ) げ、二( に ) 桁( けた ) インフレを鎮( ちん ) 圧( あつ ) しました。金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) で物価( ぶっか ) を制( せい ) 御( ぎょ ) できることを示( しめ ) した出来事( できごと ) です(マネタリズムの評( ひょう ) 価( か ) は PART 1 参( さん ) 照( しょう ) )。ただし、フリードマンが提( てい ) 唱( しょう ) した貨( か ) 幣( へい ) 量( りょう ) ターゲット自( じ ) 体( たい ) は実( じつ ) 務( む ) で機( き ) 能( のう ) せず放( ほう ) 棄( き ) され、代( か ) わりに「インフレ目( もく ) 標( ひょう ) 」が世( せ ) 界( かい ) 標( ひょう ) 準( じゅん ) になっていきました。
判( はん ) 定( てい ) :マネタリズムの理( り ) 念( ねん ) は勝( しょう ) 利( り ) 、処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) は敗北( はいぼく ) 2008–2009
世( せ ) 界( かい ) 金( きん ) 融( ゆう ) 危( き ) 機( き ) 「金( きん ) 融( ゆう ) 市( し ) 場( じょう ) は概( おおむ ) ね効( こう ) 率( りつ ) 的( てき ) で、深( しん ) 刻( こく ) なシステミック危( き ) 機( き ) は起( お ) きにくい」という主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の見( み ) 立( た ) てが崩( くず ) れました(なお効( こう ) 率( りつ ) 的( てき ) 市( し ) 場( じょう ) 仮( か ) 説( せつ ) そのものは「バブルは存( そん ) 在( ざい ) しない」ではなく「価( か ) 格( かく ) の動( うご ) きは事( じ ) 前( ぜん ) に予( よ ) 測( そく ) できない」という主( しゅ ) 張( ちょう ) で、提( てい ) 唱( しょう ) 者( しゃ ) のファーマはこれを2008年( ねん ) への反( はん ) 証( しょう ) とは認( みと ) めていません。ファーマはシラーと2013年( ねん ) に同( どう ) 時( じ ) 受( じゅ ) 賞( しょう ) しており、この論( ろん ) 争( そう ) は決着( けっちゃく ) していません)。各国( かっこく ) は一転( いってん ) してケインズ的( てき ) な大( だい ) 規( き ) 模( ぼ ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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と 量( りょう ) 的( てき ) 緩( かん ) 和( わ ) 量( りょう ) 的( てき ) 緩( かん ) 和( わ ) 金( きん ) 利( り ) をこれ以( い ) 上( じょう ) 下( さ ) げられない時( とき ) 、中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が国( こく ) 債( さい ) などを大( たい ) 量( りょう ) 購( こう ) 入( にゅう ) する政( せい ) 策( さく ) 。
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(QE)で恐( きょう ) 慌( こう ) を回( かい ) 避( ひ ) しました。一方( いっぽう ) 、「QEでハイパーインフレが来( く ) る」という警( けい ) 告( こく ) は外( はず ) れ、これが後( あと ) のMMT台( たい ) 頭( とう ) の伏( ふく ) 線( せん ) となりました。
敗( はい ) 訴( そ ) :金( きん ) 融( ゆう ) システムの安( あん ) 定( てい ) 性( せい ) への過( か ) 信( しん ) 勝( しょう ) 訴( そ ) :ケインズ的( てき ) 介( かい ) 入( にゅう ) (復権( ふっけん ) ) 2020–2023
コロナ危( き ) 機( き ) と世( せ ) 界( かい ) インフレ 各国( かっこく ) が史( し ) 上( じょう ) 最( さい ) 大( だい ) 級( きゅう ) の 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) 政( せい ) 府( ふ ) が支( し ) 出( しゅつ ) を増( ふ ) やし、公( こう ) 共( きょう ) 事( じ ) 業( ぎょう ) や給( きゅう ) 付( ふ ) 金( きん ) で景( けい ) 気( き ) を下支( したざさ ) えする政( せい ) 策( さく ) 。
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を実施( じっし ) しました(事( じ ) 実( じつ ) 上( じょう ) の「MMT実験( じっけん ) 」とも呼( よ ) ばれました)。政( せい ) 府( ふ ) は破( は ) 綻( たん ) せず恐( きょう ) 慌( こう ) も回( かい ) 避( ひ ) した一方( いっぽう ) 、供( きょう ) 給( きゅう ) 制( せい ) 約( やく ) と重( かさ ) なり約( やく ) 40年( ねん ) ぶりの高( こう ) インフレが発生( はっせい ) しました。実際( じっさい ) に鎮( ちん ) 静( せい ) 化( か ) に使( つか ) われたのはMMTの言( い ) う増( ぞう ) 税( ぜい ) ではなく中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の急( きゅう ) 速( そく ) な利( り ) 上( あ ) げでしたが、この3年間( ねんかん ) をどう評( ひょう ) 価( か ) するかは支( し ) 持( じ ) 派( は ) ・批( ひ ) 判( はん ) 派( は ) で見( み ) 方( かた ) が分( わ ) かれ、決着( けっちゃく ) していません(詳( くわ ) しくは深掘( ふかぼ ) り②「 コロナの審判( しんぱん ) 」)。
判( はん ) 定( てい ) :MMTの「破( は ) 綻( たん ) しない」は立証( りっしょう ) 、「インフレ制( せい ) 御( ぎょ ) 」は課( か ) 題( だい ) 露( ろ ) 呈( てい ) 実( じつ ) 務( む ) で使( つか ) われたのは利( り ) 上( あ ) げ(評( ひょう ) 価( か ) は継( けい ) 続( ぞく ) 中( ちゅう ) ) PART 6
日本( にっぽん ) 編( へん ) ── 「財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) 」の国( くに ) の特( とく ) 殊( しゅ ) な言( げん ) 論( ろん ) 地( ち ) 図( ず ) 日本( にっぽん ) の財( ざい ) 政( せい ) 論( ろん ) 争( そう ) は、海( かい ) 外( がい ) の学( がく ) 派( は ) 対( たい ) 立( りつ ) をそのまま持( も ) ち込( こ ) んでも理( り ) 解( かい ) できません。主( しゅ ) 要( よう ) な先( せん ) 進( しん ) 国( こく ) のなかで最( もっと ) も高( たか ) い水( すい ) 準( じゅん ) の政( せい ) 府( ふ ) 債( さい ) 務( む ) (名( めい ) 目( もく ) GDP GDP 国( こく ) 内( ない ) 総( そう ) 生( せい ) 産( さん ) 。1年間( ねんかん ) に国( こく ) 内( ない ) で新( あたら ) しく生( う ) み出( だ ) された価( か ) 値( ち ) の合( ごう ) 計( けい ) 。
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比( ひ ) 約( やく ) 206%( パーセント ) 〈IMF「世( せ ) 界( かい ) 経済( けいざい ) 見( み ) 通( とお ) し」2026年( ねん ) 4月( しがつ ) 版( ばん ) ・2025年( ねん ) の値( ね ) 。IMFは2026年版( ねんばん ) から日本( にっぽん ) の債( さい ) 務( む ) の算( さん ) 定( てい ) 方( ほう ) 法( ほう ) を見( み ) 直( なお ) しており、従( じゅう ) 来( らい ) 示( しめ ) されていた229.6%( パーセント ) という数( すう ) 値( ち ) とは直( ちょく ) 接( せつ ) 比( ひ ) 較( かく ) できません〉)を抱( かか ) えながら長( なが ) く低( てい ) 金( きん ) 利( り ) が続( つづ ) いた「実験( じっけん ) 場( じょう ) 」であり、論( ろん ) 争( そう ) の主( しゅ ) 役( やく ) も学( がく ) 派( は ) というより 次( つぎ ) の三( みっ ) つ巴( どもえ ) だからです。
※本( ほん ) 節( せつ ) の数( すう ) 値( ち ) は2026年( ねん ) 7月( しちがつ ) 時( じ ) 点( てん ) のものです。
① 財( ざい ) 政( せい ) 均( きん ) 衡( こう ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) 担( にな ) い手( て ) :財( ざい ) 政( せい ) 当( とう ) 局( きょく ) 、政( せい ) 界( かい ) ・メディアに広( ひろ ) く共( きょう ) 有( ゆう ) される通( つう ) 念( ねん ) 、財( ざい ) 政( せい ) 再( さい ) 建( けん ) を重( じゅう ) 視( し ) する経済( けいざい ) 学( がく ) 者( しゃ )
日本( にっぽん ) の「財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) 」の本( ほん ) 体( たい ) です。 「支( し ) 出( しゅつ ) には税( ぜい ) 収( しゅう ) の裏( うら ) 付( づ ) けを」「借金( しゃっきん ) は将( しょう ) 来( らい ) 世( せ ) 代( だい ) へのツケ」 という規( き ) 範( はん ) で、消( しょう ) 費( ひ ) 増( ぞう ) 税( ぜい ) (1997年( ねん ) 5%( パーセント ) →2014年( ねん ) 8%( パーセント ) →2019年( ねん ) 10%( パーセント ) )を支( ささ ) えました。学( がく ) 術( じゅつ ) 的( てき ) な根( こん ) 拠( きょ ) もあります:世( せ ) 代( だい ) 間( かん ) の公( こう ) 平( へい ) 、金( きん ) 利( り ) 急( きゅう ) 騰( とう ) (財( ざい ) 政( せい ) 危( き ) 機( き ) )リスクへの備( そな ) え、高( こう ) 齢( れい ) 化( か ) で膨( ぼう ) 張( ちょう ) する社( しゃ ) 会( かい ) 保( ほ ) 障( しょう ) の持( じ ) 続( ぞく ) 性( せい ) 。財( ざい ) 政( せい ) 当( とう ) 局( きょく ) が持( じ ) 続( ぞく ) 性( せい ) に責( せき ) 任( にん ) を負( お ) うのは制( せい ) 度( ど ) 上( じょう ) の役( やく ) 割( わり ) であり、「悪( あく ) 意( い ) の 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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」と単( たん ) 純( じゅん ) 化( か ) するのは公( こう ) 平( へい ) ではありません。
② 主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) (ニューケインジアン) 担( にな ) い手( て ) :内( ない ) 外( がい ) の主( しゅ ) 流( りゅう ) マクロ経済( けいざい ) 学( がく ) 者( しゃ ) (ただし一( いち ) 枚( まい ) 岩( いわ ) ではない)
クルーグマンはデフレ下( した ) の消( しょう ) 費( ひ ) 増( ぞう ) 税( ぜい ) に反( はん ) 対( たい ) し、ブランシャール(元( もと ) IMF)は「金( きん ) 利( り ) <成( せい ) 長( ちょう ) 率( りつ ) なら債( さい ) 務( む ) のコストは通( つう ) 説( せつ ) より小( ちい ) さい」と主( しゅ ) 張( ちょう ) しました。これは、借金( しゃっきん ) の利( り ) 子( し ) より経済( けいざい ) の伸( の ) びのほうが大( おお ) きければ、借金( しゃっきん ) の重( おも ) みは自( し ) 然( ぜん ) に薄( うす ) まっていくという趣( しゅ ) 旨( し ) で、財( ざい ) 政( せい ) 再( さい ) 建( けん ) 至( し ) 上( じょう ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) を戒( いまし ) めるものです。 一方( いっぽう ) で、IMFは機( き ) 関( かん ) として日本( にっぽん ) に段( だん ) 階( かい ) 的( てき ) な消( しょう ) 費( ひ ) 増( ぞう ) 税( ぜい ) を提( てい ) 言( げん ) し続( つづ ) けており、国( こく ) 内( ない ) 学( がく ) 者( しゃ ) にも財( ざい ) 政( せい ) 再( さい ) 建( けん ) 重( じゅう ) 視( し ) 派( は ) は多( おお ) くいます。「主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) =反( はん ) 財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) 」ではなく、増( ぞう ) 税( ぜい ) の是( ぜ ) 非( ひ ) ・タイミングをめぐり主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 内( ない ) でも意( い ) 見( けん ) が割( わ ) れているのが実態( じったい ) です。
③ 反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) ・MMT派( は ) 担( にな ) い手( て ) :MMT系( けい ) 論( ろん ) 者( しゃ ) 、反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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を掲( かか ) げる政( せい ) 治( じ ) 勢( せい ) 力( りょく ) ・言( げん ) 論( ろん ) 人( じん ) 財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) そのものを否( ひ ) 定( てい ) します。「自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) 建( だ ) ての日本( にっぽん ) は破( は ) 綻( たん ) しない、制( せい ) 約( やく ) はインフレだけ」。2019年( ねん ) のケルトン来( らい ) 日( にち ) を機( き ) に論( ろん ) 壇( だん ) で一大( いちだい ) ブームになりました。巨( きょ ) 額( がく ) 債( さい ) 務( む ) でも金( きん ) 利( り ) が上( あ ) がらなかった日本( にっぽん ) 自( じ ) 体( たい ) を最( さい ) 大( だい ) の証( しょう ) 拠( こ ) として引( いん ) 用( よう ) しています。
さらに日本( にっぽん ) には 「 リフレ派( は ) リフレ派( は ) デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できるとする日本( にっぽん ) 独( どく ) 特( とく ) の論( ろん ) 陣( じん ) 。
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」 という独( どく ) 特( とく ) のプレーヤーがいます。「デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できる」というマネタリズム系( けい ) の立場( たちば ) です。アベノミクス第( だい ) 一( いち ) の矢( や ) (異( い ) 次( じ ) 元( げん ) 緩( かん ) 和( わ ) )の理( り ) 論( ろん ) 的( てき ) 支( し ) 柱( ちゅう ) になりました。財( ざい ) 政( せい ) を重( じゅう ) 視( し ) する②③とも、 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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の①とも異( こと ) なる、金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) 重( じゅう ) 視( し ) の第( だい ) 四( よん ) 極( きょく ) です。
Q1 いまの主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 経済( けいざい ) 学( がく ) は「ニューケインジアン」? はい。 正( せい ) 確( かく ) には「新( あたら ) しい新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 総( そう ) 合( ごう ) 」と呼( よ ) ばれ、土( ど ) 台( だい ) は新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) (合( ごう ) 理( り ) 的( てき ) 個( こ ) 人( じん ) の数( すう ) 理( り ) モデル)、そこに価( か ) 格( かく ) ・賃金( ちんぎん ) の硬( こう ) 直( ちょく ) 性( せい ) というケインズ的( てき ) 要( よう ) 素( そ ) を組( く ) み込( こ ) んだ折衷( せっちゅう ) です。「短( たん ) 期( き ) はケインズ、長( ちょう ) 期( き ) は新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 」と要( よう ) 約( やく ) されます。
主( しゅ ) 流( りゅう ) である証( しょう ) 拠( こ ) としては、FRB・日( にち ) 銀( ぎん ) ・ECBの標( ひょう ) 準( じゅん ) 分( ぶん ) 析( せき ) モデル(DSGE)がこの枠組( わくぐ ) みであること、大( だい ) 学( がく ) 院( いん ) 教( きょう ) 育( いく ) の標( ひょう ) 準( じゅん ) であること、バーナンキ、イエレン、クルーグマンら政( せい ) 策( さく ) 中( ちゅう ) 枢( すう ) の人( じん ) 材( ざい ) がこの系( けい ) 譜( ふ ) であることが挙( あ ) げられます。世( せ ) 界( かい ) 共( きょう ) 通( つう ) の「インフレ目( もく ) 標( ひょう ) 2%( パーセント ) 」もこの理( り ) 論( ろん ) の実装( じっそう ) です。ただし2008年( ねん ) 以( い ) 降( こう ) 、「危( き ) 機( き ) を予( よ ) 測( そく ) できなかった」反( はん ) 省( せい ) から金( きん ) 融( ゆう ) 部( ぶ ) 門( もん ) ・財( ざい ) 政( せい ) ・格( かく ) 差( さ ) を取( と ) り込( こ ) む修( しゅう ) 正( せい ) が続( つづ ) いており、固( こ ) 定( てい ) した教( きょう ) 義( ぎ ) ではありません。
Q2 日本( にっぽん ) で「財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) 」を唱( とな ) えているのはニューケインジアン? 半( はん ) 分( ぶん ) イエス、半( はん ) 分( ぶん ) ノーです。日本( にっぽん ) の財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) の中( ちゅう ) 核( かく ) は、学( がく ) 派( は ) としてのニューケインジアンというより財( ざい ) 政( せい ) 均( きん ) 衡( こう ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) (上( うえ ) の①)という規( き ) 範( はん ) です。ただし①にも世( せ ) 代( だい ) 間( かん ) 公( こう ) 平( へい ) や金( きん ) 利( り ) リスクなどの学( がく ) 術( じゅつ ) 的( てき ) 根( こん ) 拠( きょ ) があり、主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 経済( けいざい ) 学( がく ) 者( しゃ ) の中( なか ) にも財( ざい ) 政( せい ) 再( さい ) 建( けん ) 重( じゅう ) 視( し ) 派( は ) は多( おお ) くいます。
一方( いっぽう ) 、クルーグマンらデフレ下( した ) の消( しょう ) 費( ひ ) 増( ぞう ) 税( ぜい ) に反( はん ) 対( たい ) した主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) も存( そん ) 在( ざい ) し、「財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) =主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 経済( けいざい ) 学( がく ) 」でも「主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) =反( はん ) 財( ざい ) 源( げん ) 論( ろん ) 」でもありません。増( ぞう ) 税( ぜい ) の是( ぜ ) 非( ひ ) とタイミングをめぐって①②③(と、②の内( ない ) 部( ぶ ) )で意( い ) 見( けん ) が分( わ ) かれています──日本( にっぽん ) の論( ろん ) 争( そう ) はこの三( みっ ) つ巴( どもえ ) +主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) 内( ない ) の分( ぶん ) 岐( き ) として見( み ) るのが正( せい ) 確( かく ) です。
Q3 米( べい ) 国( こく ) で台( たい ) 頭( とう ) する民( みん ) 主( しゅ ) 社( しゃ ) 会( かい ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) とMMTは同( おな ) じもの? 別( べつ ) 物( もの ) です。民( みん ) 主( しゅ ) 社( しゃ ) 会( かい ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) は「権( けん ) 力( りょく ) と富( とみ ) の再( さい ) 分配( ぶんぱい ) 」を目指( めざ ) す政( せい ) 治( じ ) 思( し ) 想( そう ) 、MMTは「貨( か ) 幣( へい ) と財( ざい ) 政( せい ) の仕( し ) 組( く ) み」を説( せつ ) 明( めい ) する経済( けいざい ) 理( り ) 論( ろん ) で、階( かい ) 層( そう ) が違( ちが ) います。国( こく ) 民( みん ) 皆( かい ) 保( ほ ) 険( けん ) やグリーン・ニューディールの財( ざい ) 源( げん ) 批( ひ ) 判( はん ) に対( たい ) し、MMTが理( り ) 論( ろん ) 的( てき ) 援( えん ) 護( ご ) になるため接近( せっきん ) しています(ケルトンはサンダースの経済( けいざい ) 顧( こ ) 問( もん ) でした)。就( しゅう ) 業( ぎょう ) 保( ほ ) 証( しょう ) など共( きょう ) 有( ゆう ) する政( せい ) 策( さく ) もあります。
ただし民( みん ) 主( しゅ ) 社( しゃ ) 会( かい ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) の中( ちゅう ) 核( かく ) は「富( ふ ) 裕( ゆう ) 層( そう ) への課( か ) 税( ぜい ) 強( きょう ) 化( か ) 」であり、「税( ぜい ) は財( ざい ) 源( げん ) ではない」とするMMTとは論( ろん ) 理( り ) 構( こう ) 成( せい ) が異( こと ) なります。MMT自( じ ) 体( たい ) はイデオロギー中( ちゅう ) 立( りつ ) で、理( り ) 論( ろん ) 上( じょう ) は減( げん ) 税( ぜい ) や軍( ぐん ) 拡( かく ) の正( せい ) 当( とう ) 化( か ) にも使( つか ) えます。
Q4 日本( にっぽん ) はなぜ巨( きょ ) 額( がく ) 債( さい ) 務( む ) でも破( は ) 綻( たん ) しないの? 永( えい ) 遠( えん ) に大( だい ) 丈( じょう ) 夫( ぶ ) ? 破( は ) 綻( たん ) しなかった理( り ) 由( ゆう ) は複( ふく ) 合( ごう ) 的( てき ) ですが、大( おお ) きく4つに整( せい ) 理( り ) できます。
①自( じ ) 国( こく ) 通( つう ) 貨( か ) 建( だ ) て債( さい ) 務( む ) +変( へん ) 動( どう ) 相( そう ) 場( ば ) :自( じ ) 分( ぶん ) の国( くに ) のお金( かね ) で借金( しゃっきん ) しており、為替( かわせ ) も固( こ ) 定( てい ) していません( PART 4 の「土( ど ) 俵( ひょう ) 」の条( じょう ) 件( けん ) を満( み ) たします)。 ②国( こく ) 債( さい ) の大( たい ) 半( はん ) を国( こく ) 内( ない ) が保( ほ ) 有( ゆう ) :特( とく ) に日( にち ) 銀( ぎん ) が約( やく ) 49%( パーセント ) を保( ほ ) 有( ゆう ) しています〈2025年( ねん ) 末( まつ ) に3年( さんねん ) 半( はん ) ぶりに5割( わり ) を割( わ ) りました〉。 ③長( なが ) 年( ねん ) の経( けい ) 常( じょう ) 黒( くろ ) 字( じ ) と世( せ ) 界( かい ) 最( さい ) 大( だい ) の対( たい ) 外( がい ) 純( じゅん ) 資( し ) 産( さん ) :日本( にっぽん ) は外( がい ) 国( こく ) からお金( かね ) を借( か ) りるどころか、外( がい ) 国( こく ) にたくさん貸( か ) している側( がわ ) です。 ④デフレで金( きん ) 利( り ) がゼロに張( は ) り付( つ ) いていたこと ただし「破( は ) 綻( たん ) しない」と「コストがない」は別( べつ ) です。制( せい ) 約( やく ) は債( さい ) 務( む ) 不( ふ ) 履( り ) 行( こう ) ではなく、 円( えん ) 安( やす ) ・インフレ・金( きん ) 利( り ) 上( じょう ) 昇( しょう ) という形( かたち ) で現( あらわ ) れます。2022年( ねん ) 以( い ) 降( こう ) は急( きゅう ) 速( そく ) な円( えん ) 安( やす ) と輸( ゆ ) 入( にゅう ) インフレが進( すす ) みました。2024年( ねん ) のマイナス金( きん ) 利( り ) 解( かい ) 除( じょ ) に始( はじ ) まった段( だん ) 階( かい ) 的( てき ) な利( り ) 上( あ ) げは2026年( ねん ) 6月( ろくがつ ) に 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が上( あ ) げ下( さ ) げする基( き ) 準( じゅん ) の金( きん ) 利( り ) 。住( じゅう ) 宅( たく ) ローンや預( よ ) 金( きん ) の金( きん ) 利( り ) にも波( は ) 及( きゅう ) する。
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1.0%( パーセント ) へ達( たっ ) し、これは1995年( ねん ) 以( い ) 来( らい ) の水( すい ) 準( じゅん ) です(国( こく ) 債( さい ) 買入( かいい ) れの減( げん ) 額( がく ) =QTも継( けい ) 続( ぞく ) 中( ちゅう ) )。この利( り ) 上( あ ) げで利( り ) 払( ばら ) い費( ひ ) も増( ぞう ) 加( か ) しており(2026年度( ねんど ) の国( こく ) 債( さい ) 費( ひ ) は約( やく ) 31.3兆( ちょう ) 円( えん ) )、これらは制( せい ) 約( やく ) が「見( み ) え始( はじ ) めた」局( きょく ) 面( めん ) と解( かい ) 釈( しゃく ) できます。あなたにとっての接点( せってん ) でいえば、この 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 政( せい ) 策( さく ) 金( きん ) 利( り ) 中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が上( あ ) げ下( さ ) げする基( き ) 準( じゅん ) の金( きん ) 利( り ) 。住( じゅう ) 宅( たく ) ローンや預( よ ) 金( きん ) の金( きん ) 利( り ) にも波( は ) 及( きゅう ) する。
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の変( へん ) 化( か ) は住( じゅう ) 宅( たく ) ローンの金( きん ) 利( り ) や預( よ ) 金( きん ) の金( きん ) 利( り ) にそのまま跳( は ) ね返( かえ ) ってきます。MMT自( じ ) 身( しん ) も「制( せい ) 約( やく ) はインフレ」と位( い ) 置( ち ) づけており、「無( む ) 限( げん ) に大( だい ) 丈( じょう ) 夫( ぶ ) 」と主( しゅ ) 張( ちょう ) する学( がく ) 派( は ) は存( そん ) 在( ざい ) しない点( てん ) は重( じゅう ) 要( よう ) です。
Q5 アベノミクスはどの学( がく ) 派( は ) だったの? 混( こん ) 合( ごう ) です。第( だい ) 一( いち ) の矢( や ) (異( い ) 次( じ ) 元( げん ) 金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) )は リフレ派( は ) リフレ派( は ) デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できるとする日本( にっぽん ) 独( どく ) 特( とく ) の論( ろん ) 陣( じん ) 。
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=マネタリズム系( けい ) 、第( だい ) 二( に ) の矢( や ) (機( き ) 動( どう ) 的( てき ) 財( ざい ) 政( せい ) )は ケインズ系( けい ) 、第( だい ) 三( さん ) の矢( や ) (成( せい ) 長( ちょう ) 戦( せん ) 略( りゃく ) ・規( き ) 制( せい ) 改( かい ) 革( かく ) )は 新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) 系( けい ) と、三( さん ) 学派( がくは ) の合( あ ) わせ技( わざ ) でした。
検( けん ) 証( しょう ) 結果( けっか ) も両( りょう ) 義( ぎ ) 的( てき ) です。良( よ ) かったこととしては、雇( こ ) 用( よう ) が大( おお ) 幅( はば ) に改( かい ) 善( ぜん ) して株( かぶ ) 価( か ) も回( かい ) 復( ふく ) し、デフレスパイラルは止( と ) まりました。うまくいかなかったこととしては、目( もく ) 標( ひょう ) の「2%( パーセント ) インフレ」は緩( かん ) 和( わ ) だけでは達成( たっせい ) できませんでした(達成( たっせい ) は皮( ひ ) 肉( にく ) にもコロナ後( あと ) の輸( ゆ ) 入( にゅう ) インフレによってでした)。「デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり緩( かん ) 和( わ ) で解( かい ) 決( けつ ) できる」という リフレ派( は ) リフレ派( は ) デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できるとする日本( にっぽん ) 独( どく ) 特( とく ) の論( ろん ) 陣( じん ) 。
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の単( たん ) 純( じゅん ) な形( かたち ) の主( しゅ ) 張( ちょう ) は、修( しゅう ) 正( せい ) を迫( せま ) られました。財( ざい ) 政( せい ) は消( しょう ) 費( ひ ) 増( ぞう ) 税( ぜい ) (2014・2019)で引( ひ ) き締( し ) められ、「第( だい ) 二( に ) の矢( や ) は撃( う ) たれなかった」という反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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側( がわ ) の批( ひ ) 判( はん ) もあります。
Q6 結局( けっきょく ) 、どの学( がく ) 派( は ) を信( しん ) じればいい? 「信( しん ) じる学( がく ) 派( は ) を一( ひと ) つ選( えら ) ぶ」より、 「いまの日本( にっぽん ) はどの局( きょく ) 面( めん ) か」の診( しん ) 断( だん ) を先( さき ) にする のが本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) の結( けつ ) 論( ろん ) です。デフレ下( した ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) (財( ざい ) 政( せい ) ・金( きん ) 融( ゆう ) の出( しゅつ ) 動( どう ) )と、円( えん ) 安( やす ) ・コストプッシュインフレ下( した ) の処( しょ ) 方( ほう ) 箋( せん ) (PART 3の③)は正( せい ) 反( はん ) 対( たい ) になりえます。実際( じっさい ) 、日本( にっぽん ) の言( げん ) 論( ろん ) の混( こん ) 乱( らん ) の多( おお ) くは、デフレ期( き ) に正( ただ ) しかった主( しゅ ) 張( ちょう ) を局( きょく ) 面( めん ) が変( か ) わっても言( い ) い続( つづ ) ける(逆( ぎゃく ) もまた然( しか ) り)ことから生( う ) まれています。
ニュースを読( よ ) むときは「この論( ろん ) 者( しゃ ) は①財( ざい ) 政( せい ) 均( きん ) 衡( こう ) ・②主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) ・③反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) 政( せい ) 府( ふ ) が歳( さい ) 出( しゅつ ) 削( さく ) 減( げん ) や増( ぞう ) 税( ぜい ) で財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) を縮( ちぢ ) めようとする政( せい ) 策( さく ) 。財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) の反( はん ) 対( たい ) 。
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・ リフレ派( は ) リフレ派( は ) デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できるとする日本( にっぽん ) 独( どく ) 特( とく ) の論( ろん ) 陣( じん ) 。
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のどれか」「その主( しゅ ) 張( ちょう ) はどの局( きょく ) 面( めん ) を前( ぜん ) 提( てい ) にしているか」の2点( にてん ) を確( かく ) 認( にん ) すると、議( ぎ ) 論( ろん ) の見( み ) 通( とお ) しが格( かく ) 段( だん ) に良( よ ) くなります。
付( ふ ) 録( ろく )
用( よう ) 語( ご ) メモ&さらに学( まな ) ぶための本( ほん ) 需( じゅ ) 給( きゅう ) ギャップ経済( けいざい ) 全( ぜん ) 体( たい ) の需( じゅ ) 要( よう ) と供( きょう ) 給( きゅう ) 能( のう ) 力( りょく ) の差( さ ) 。プラスに開( ひら ) くとインフレ圧( あつ ) 力( りょく ) 、マイナス(需( じゅ ) 要( よう ) 不( ふ ) 足( そく ) )だとデフレ圧( あつ ) 力( りょく ) になる。 流( りゅう ) 動( どう ) 性( せい ) の罠( わな ) 金( きん ) 利( り ) がほぼゼロまで下( さ ) がり、それ以( い ) 上( じょう ) の金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) が効( き ) かなくなる状( じょう ) 態( たい ) 。「ひもは押( お ) せない」と喩( たと ) えられる。 クラウディングアウト 政( せい ) 府( ふ ) が借金( しゃっきん ) して支( し ) 出( しゅつ ) すると金( きん ) 利( り ) が上( あ ) がり、民( みん ) 間( かん ) の投( とう ) 資( し ) が押( お ) しのけられるという理( り ) 屈( くつ ) 。ゼロ金( きん ) 利( り ) 下( か ) では起( お ) きにくい。 量( りょう ) 的( てき ) 緩( かん ) 和( わ ) (QE)金( きん ) 利( り ) をこれ以( い ) 上( じょう ) 下( さ ) げられない時( とき ) に、中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が国( こく ) 債( さい ) などを大( たい ) 量( りょう ) 購( こう ) 入( にゅう ) してお金( かね ) を市( し ) 中( ちゅう ) に供( きょう ) 給( きゅう ) する政( せい ) 策( さく ) 。日本( にっぽん ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が2001年( ねん ) に先( せん ) 行( こう ) して導( どう ) 入( にゅう ) し、2008年( ねん ) 以( い ) 降( こう ) は各国( かっこく ) の標( ひょう ) 準( じゅん ) 装( そう ) 備( び ) になった。 インフレ目( もく ) 標( ひょう ) 中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が「物価( ぶっか ) 上( じょう ) 昇( しょう ) 率( りつ ) を年( とし ) 2%( パーセント ) 程( てい ) 度( ど ) にする」のように数( すう ) 値( ち ) 目( もく ) 標( ひょう ) を公( こう ) 約( やく ) し、人々( ひとびと ) の予( よ ) 想( そう ) (期( き ) 待( たい ) )を安( あん ) 定( てい ) させることを通( つう ) じて運( うん ) 営( えい ) する金( きん ) 融( ゆう ) 政( せい ) 策( さく ) の枠組( わくぐ ) み。世( せ ) 界( かい ) で最( さい ) 初( しょ ) に正( せい ) 式( しき ) 導( どう ) 入( にゅう ) したのは1990年( ねん ) のニュージーランドで、現( げん ) 在( ざい ) は主( しゅ ) 要( よう ) 中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の世( せ ) 界( かい ) 標( ひょう ) 準( じゅん ) になっている。 DSGEモデル 動( どう ) 学( がく ) 的( てき ) 確( かく ) 率( りつ ) 的( てき ) 一般( いっぱん ) 均( きん ) 衡( こう ) モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium model)の略( りゃく ) 。ニューケインジアンの枠組( わくぐ ) みを数( すう ) 式( しき ) 化( か ) したもので、家( か ) 計( けい ) ・企( き ) 業( ぎょう ) ・政( せい ) 府( ふ ) ・中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) が将( しょう ) 来( らい ) を予( よ ) 想( そう ) しながら行( こう ) 動( どう ) する様( よう ) 子( す ) をコンピュータ上( うえ ) で再( さい ) 現( げん ) する。FRB・日( にち ) 銀( ぎん ) ・ECBなど中( ちゅう ) 央( おう ) 銀( ぎん ) 行( こう ) の標( ひょう ) 準( じゅん ) 的( てき ) な分( ぶん ) 析( せき ) ツール。 リフレ派( は ) 「デフレは貨( か ) 幣( へい ) 現( げん ) 象( しょう ) であり、大( だい ) 胆( たん ) な金( きん ) 融( ゆう ) 緩( かん ) 和( わ ) で脱却( だっきゃく ) できる」とする日本( にっぽん ) 独( どく ) 特( とく ) の論( ろん ) 陣( じん ) 。アベノミクス第( だい ) 一( いち ) の矢( や ) の支( し ) 柱( ちゅう ) 。 ▶ サイト全( ぜん ) 体( たい ) の用( よう ) 語( ご ) 集( しゅう ) を見( み ) る
思( し ) 想( そう ) 史( し ) の全( ぜん ) 体( たい ) 像( ぞう ) ハイルブローナー『入( にゅう ) 門( もん ) 経済( けいざい ) 思( し ) 想( そう ) 史( し ) 世( せ ) 俗( ぞく ) の思( し ) 想( そう ) 家( か ) たち』── スミスからケインズまで、思( し ) 想( そう ) 家( か ) の人( じん ) 生( せい ) とともに学( がく ) 派( は ) の流( なが ) れをつかめる定( てい ) 番( ばん ) 。 ケインズ本( ほん ) 人( にん ) ケインズ『雇( こ ) 用( よう ) ・利( り ) 子( し ) および貨( か ) 幣( へい ) の一般( いっぱん ) 理( り ) 論( ろん ) 』── 難( なん ) 解( かい ) だが原( げん ) 典( てん ) 。まず解( かい ) 説( せつ ) 書( しょ ) からでも。 市( し ) 場( じょう ) 派( は ) の古( こ ) 典( てん ) フリードマン『資( し ) 本( ほん ) 主( しゅ ) 義( ぎ ) と自( じ ) 由( ゆう ) 』── マネタリズムと小( ちい ) さな政( せい ) 府( ふ ) 論( ろん ) の思( し ) 想( そう ) 的( てき ) 支( し ) 柱( ちゅう ) 。 ケインズ復権( ふっけん ) 側( がわ ) クルーグマン『さっさと不( ふ ) 況( きょう ) を終( お ) わらせろ』── 2008年( ねん ) 後( ご ) の緊( きん ) 縮( しゅく ) 批( ひ ) 判( はん ) 。主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) が財( ざい ) 政( せい ) 出( しゅつ ) 動( どう ) を説( と ) く論( ろん ) 理( り ) がわかる。 MMT賛( さん ) 成( せい ) 側( がわ ) ステファニー・ケルトン『財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) の神( しん ) 話( わ ) 』── MMTの代( だい ) 表( ひょう ) 的( てき ) 入( にゅう ) 門( もん ) 書( しょ ) 。批( ひ ) 判( はん ) とセットで読( よ ) むのが吉( きち ) 。 MMT理( り ) 論( ろん ) 書( しょ ) L・ランダル・レイ『MMT現( げん ) 代( だい ) 貨( か ) 幣( へい ) 理( り ) 論( ろん ) 入( にゅう ) 門( もん ) 』── ブームの元( もと ) になった体( たい ) 系( けい ) 的( てき ) 教( きょう ) 科( か ) 書( しょ ) 。 主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の財( ざい ) 政( せい ) 論( ろん ) オリヴィエ・ブランシャール『21世紀( せいき ) の財( ざい ) 政( せい ) 政( せい ) 策( さく ) 』── 低( てい ) 金( きん ) 利( り ) 時( じ ) 代( だい ) の債( さい ) 務( む ) をどう考( かんが ) えるか。MMTとも緊( きん ) 縮( しゅく ) とも異( こと ) なる主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) の到( とう ) 達( たつ ) 点( てん ) 。 オーストリア学( がく ) 派( は ) ハイエク『隷( れい ) 属( ぞく ) への道( みち ) 』── 政( せい ) 府( ふ ) の計( けい ) 画( かく ) ・介( かい ) 入( にゅう ) への根( こん ) 源( げん ) 的( てき ) な懐( かい ) 疑( ぎ ) 。介( かい ) 入( にゅう ) 慎( しん ) 重( ちょう ) 派( は ) の思( し ) 想( そう ) 的( てき ) 源( げん ) 流( りゅう ) 。 ※立場( たちば ) の異( こと ) なる本( ほん ) を意( い ) 図( と ) 的( てき ) に並( なら ) べています。一冊( いっさつ ) だけで判( はん ) 断( だん ) せず、対( たい ) 立( りつ ) する側( がわ ) とセットで読( よ ) むことを勧( すす ) めます。
結( けつ ) 論( ろん ) ── 経済( けいざい ) 学( がく ) に「万( ばん ) 能( のう ) の正( せい ) 解( かい ) 」はない、が教( きょう ) 訓( くん ) はある 歴( れき ) 史( し ) を通( とお ) して見( み ) えるのは、どの理( り ) 論( ろん ) も「特( とく ) 定( てい ) の病( びょう ) 気( き ) には効( き ) くが、万( ばん ) 能( のう ) 薬( やく ) ではない」 ということです。ケインズは需( じゅ ) 要( よう ) 不( ふ ) 足( そく ) の恐( きょう ) 慌( こう ) に効( き ) き、マネタリズムはインフレの診( しん ) 断( だん ) に効( き ) き、新( しん ) 古( こ ) 典( てん ) 派( は ) は平( へい ) 時( じ ) の資( し ) 源( げん ) 配( はい ) 分( ぶん ) に効( き ) きます。そして、ある危( き ) 機( き ) で勝( か ) った理( り ) 論( ろん ) が、次( つぎ ) の異( こと ) なる型( かた ) の危( き ) 機( き ) で敗( やぶ ) れます──このサイクルが繰( く ) り返( かえ ) されてきました。
さらに深( ふか ) い教( きょう ) 訓( くん ) は、 理( り ) 論( ろん ) の正( ただ ) しさが「貨( か ) 幣( へい ) 制( せい ) 度( ど ) という土( ど ) 俵( ひょう ) 」に依( い ) 存( ぞん ) することです。金( きん ) 本( ほん ) 位( い ) 制( せい ) の崩( ほう ) 壊( かい ) が古( こ ) 典( てん ) 派( は ) を、ブレトンウッズの崩( ほう ) 壊( かい ) がケインズを主( しゅ ) 導( どう ) 権( けん ) の座( ざ ) から降( お ) ろしたように、勝( しょう ) 敗( はい ) を分( わ ) けてきたのはしばしば理( り ) 論( ろん ) の中( なか ) 身( み ) ではなく、足( あし ) 元( もと ) の制( せい ) 度( ど ) の転( てん ) 換( かん ) でした。CBDCや暗( あん ) 号( ごう ) 資( し ) 産( さん ) 、基( き ) 軸( じく ) 通( つう ) 貨( か ) の多( た ) 極( きょく ) 化( か ) が進( すす ) む今( いま ) 、私( わたし ) たちは次( つぎ ) の土( ど ) 俵( ひょう ) 替( か ) えの入( い ) り口( くち ) に立( た ) っている可( か ) 能( のう ) 性( せい ) があります。
現( げん ) 在( ざい ) の実( じつ ) 務( む ) (ニューケインジアン)が各( かく ) 理( り ) 論( ろん ) の「いいとこ取( と ) り」で組( く ) み立( た ) てられているのは、その教( きょう ) 訓( くん ) の反( はん ) 映( えい ) です。MMTのような挑( ちょう ) 戦( せん ) 者( しゃ ) は、主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) が見( み ) 落( お ) とした盲( もう ) 点( てん ) (MMT側( がわ ) が指( し ) 摘( てき ) するような「財( ざい ) 政( せい ) 赤( あか ) 字( じ ) への過( か ) 剰( じょう ) な恐( きょう ) 怖( ふ ) 」)を突( つ ) くことで議( ぎ ) 論( ろん ) を進歩( しんぽ ) させる役( やく ) 割( わり ) を果( は ) たしています。
経済( けいざい ) ニュースを読( よ ) むときにいちばん役( やく ) 立( だ ) つのは、「どの学( がく ) 派( は ) が正( ただ ) しいか」を決( き ) めることではなく、いまがどの局( きょく ) 面( めん ) かを先( さき ) に診( しん ) 断( だん ) することです。具( ぐ ) 体( たい ) 的( てき ) には、(a)この論( ろん ) 者( しゃ ) は「①財( ざい ) 政( せい ) 均( きん ) 衡( こう ) ・②主( しゅ ) 流( りゅう ) 派( は ) ・③反( はん ) 緊( きん ) 縮( しゅく ) ・リフレ派( は ) 」のどれを前( ぜん ) 提( てい ) にしているか、(b)その主( しゅ ) 張( ちょう ) はデフレ・需( じゅ ) 要( よう ) 過( か ) 熱( ねつ ) ・コストプッシュのどの局( きょく ) 面( めん ) を前( ぜん ) 提( てい ) にしているか、の2点( にてん ) を確( かく ) 認( にん ) してください。本( ほん ) 記( き ) 事( じ ) からひとつだけ持( も ) ち帰( かえ ) るとしたら、この2点( にてん ) チェックです(詳( くわ ) しくは 日本( にっぽん ) 編( へん ) Q6 )。
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深掘( ふかぼ ) りシリーズ ── 1つのテーマをとことん掘( ほ ) り下( さ ) げる別( べつ ) ページ